【メンタルエイド】
BRAND-NEW MUSIC DAYS
今回あなたの心に届けたい楽曲は
YOASOBI の UNDEAD です。
日本の男女混成音楽ユニット「YOASOBI」が、小説家・西尾維新さんの書き下ろし短々編小説「なでこパスト」、「しのぶフューチャー」を原案として制作したこの曲。
ジェットコースターのようなメロディーラインとキャッチーなリズム、キュートな中に説得力のある力強さを感じる歌声に心をわしづかみにされ、聴き込むほどに中毒性が高まり、発表当初からTikTokを始めとするSNSで大バズリしています。
今回は、YOASOBIの楽曲「UNDEAD」について
歌詞の意味を徹底考察し、この歌が伝えたい想いの本質をお伝えします。
どうぞ最後までご覧ください。
さて、歌詞考察に入ります。
この歌が伝えたい想いの本質をふまえながら考察を進めていきますね。
UNHAPPY? 悩める人の子よ
UNLUCKY? 人成らざる者よ
BE HAPPY! 弛まず目指せよ
生きているんだし
目を逸らした過去も 退屈な未来も
カウンセリング
やれやれ
古今東西 ピースピース
「UNDEAD」 YOASOBI 歌詞引用
人成らざる者…
イメージされるのは「妖怪」、「怪物」、「化物」などではありますが、後半に「化物」というフレーズが出てきますので、ここでは「化物」を指していると考えられます。その「化物」とは何なのかについては、後半の考察で判明しますのでお楽しみに。
「古今東西」とは、時間と空間の広がりを表すことから転じて
「いつでもどこでも」といった意味になります。
この後にも何度も登場する「ピースピース」は
『何事も深刻に考えるな』といった思いが込められていると筆者は考えます。
ねぇ何だかどうして
戦ってるようなそんな気がするの
触れられない 触れたくもない
過去の自分自分自分自分と
もうとっくに死んでる
透明な亡霊と対決
幼気で痛い記憶の奥
「UNDEAD」 YOASOBI 歌詞引用
残念? もう居ないのに
あれ? そっちが良い?
アイロニーね
透かされているのは現在の自分?
ナンセンス 消えないレッテル
Yes! 要はコンプレックス
取り憑かれているみたい
巻き付いたまま まだ離れない
在りし日の自分
「UNDEAD」 YOASOBI 歌詞引用
UNDEAD 死んじゃいない
お前とお前の連鎖
生きていることは変わり続けることだ
不幸に甘んじて満足するなよ
幸せになろうとしないなんて卑怯だ
この世はこの世は奇怪奇怪ファンタジー
次は鬼が出るか蛇が出るか
出会って遭ってやっと始まる物語
さあ人か化物か
閑話休題 ピースピース
「UNDEAD」 YOASOBI 歌詞引用
1番の歌詞全体を通じて言えるのは
過去の自分と向き合い変化し続けることの大切さだと筆者は考えます。
“戦ってるようなそんな気がする”、“透明な亡霊と対決”といったフレーズに、今までに抱え込んできたものを解き放とうとする様子が窺える一方、“消えないレッテル”、“コンプレックス”に取り憑かれている“、”巻き付いたまま離れない“といったフレーズで『現状を受け容れるしかない』といった諦めをも感じさせますよね。
こういった“葛藤”の中で、『前向きに進もう!』と強く打ち出される想いが
UNDEAD 死んじゃいないという言葉で表されているのではないでしょうか。
死んじゃいないということは『生きている』ことの裏返しであり、“お前とお前の連鎖”とは、この世に生を受け、これまで生きてきた自分を顧みた時、過去と今は繋がっていて、今というのは“人生の分岐点の1つ”だという気づきを示していると考えられます。
だとすれば、その後に続く歌詞
生きていることは変わり続けることだ
不幸に甘んじて満足するなよ
幸せになろうとしないなんて卑怯だ
が、葛藤の中で動けなくなっている人たちに
などを教え諭してくれていると筆者は考えます。
最後にある”閑話休題”とは、余談を打ち切って本筋に戻すという意味。
分かりやすく言うと「それはさておき」といった言葉になるでしょう。
以上を踏まえた筆者の考察は、こんな感じになります。
とかく現世は魑魅魍魎…
不条理が平然とまかり通り続け、今までの常識が非常識にでもなったかのような錯覚を『これが正しい道だ』と心や記憶の奥にまで植え付けられて生きてきたが、もうこれからは違う!
過去への後悔を『苦い経験』として一旦幕引きとし
多くの人との出会いや会話の中で互いの心と向き合いながら
『今、在るべき姿』を模索する。
自分なりの答えを出し、前へと進むその先には
一体どんな未来が待ち受けているのか?
この際そんなことはどうだっていい。
大切なことは『過去に縛られるな!今を精一杯生きろ!』ということなのだ。
後半にも登場する英語の歌詞の和訳は、次の通りです。
Past & Future can’t change the Past
(過去は変えられない)
Past & Future run for the Future
(未来のために走れ→未来へ突き進め!)
「UNDEAD」 YOASOBI 歌詞引用
引き続き、2番以降の歌詞考察を見て行きましょう!
カットイン
何だかどうして
未来になんぞ何の希望もない
期待できないような気がして
もう随分生きている
既視感とテンプレで食傷(同じことの繰り返し、変わり映えしない)
素敵な出会いの気配もない
「UNDEAD」 YOASOBI 歌詞引用
残念
積んだ経験の因果
形骸化された神話と退屈な進化
要は刺激が欲しいんだ
飽きちゃった 慣れちゃったなんて
整っていくガイダンス(指導、概略的説明)
増えるコンプライアンス(法令順守)
蓋されていくみたい
吸い尽くして
あれもこれもどれも
同じ味がする
「UNDEAD」 YOASOBI 歌詞引用
UNDEAD 死んじゃいない
お前とお前の連鎖
何時の世も
過去も未来も現在にあるんだ
生きていることを愚直に果たせよ
目指せ ハッピーエンド
「UNDEAD」 YOASOBI 歌詞引用
UNDEAD 死んじゃいない
お前に言っているんだ
幸せを諦めてしまうな 人で在れ
ただ苦しみに慣れて耐えているだけじゃ
死んでいるも同然 屍のアンデッド
「UNDEAD」 YOASOBI 歌詞引用
UNHAPPY? 悩める人の子よ
UNLUCKY? 人成らざる者も
BE HAPPY! 弛まず目指せよ
生きているんだろ
不幸に浸るのも 幸せになるのも
そう全部全部お前だ
古今東西 一切合切
森羅万象 ピースピース
「UNDEAD」 YOASOBI 歌詞引用
Past & Future can’t change the Past
Past & Future run for the Future
人の在る所に何時も憂い事
生き抜けこの化物ばかりの物語
「UNDEAD」 YOASOBI 歌詞引用
人が生きている時間や場所などには、悲しみや痛み、苦しみ、悩みや不安といった「憂い事」が必ずといっていいほど存在しているけれど、そればかりでは決してなく、喜びや安息も存在している。
何を以て痛みとするのか、不安とするのかを自分勝手なものさしで計り、要らぬ不安を化物のように膨らませるのはナンセンス。そんなことを続け、慣れてしまっては、心も身体も朽ち果て、本当に「屍」になってしまうだろう…
『今、自分が生きている』事実をしっかりと理解し、心を落ち着かせて考えてみれば、抱えている悲しみや苦しみの多くは「取るに足らないもの」なのだと気づくだろう。
この世において越えられない壁などないし、『死にたい』ほどの深い傷を負ったとしても、愛する人や大切な仲間の支えの中で癒され、優しさやぬくもりを力に変えて、前へと進む勇気が湧いてくると信じている…
今、自分が生きていることに喜びを感じたなら
今、自分ができる精一杯の行動で喜びを示そう!
そうすればきっと、過去の後悔を経験に変え
未来への思考も変えられると信じて生きていけるはず。
そう…
この世の森羅万象が教えてくれる「真理」とは
「未逝尋常」であり、その意味は「死に至らなければ普通である」
不幸になりたい人などいない
痛みや苦しみが大好きな人などいない
みんなが目指す“生きる意味”が『幸せになること』だとするならば
痛みや苦しみを分け合い、喜びを分かち合いながら幸せを掴もうじゃないか!
このことから筆者は
この歌が伝えたい想いの本質を
死ぬこと以外はかすり傷であるとしているのです。
今回は YOASOBI の UNDEAD について
歌詞の意味を徹底考察し、この歌が伝えたい想いの本質をお伝えしました。
令和の世に生まれた新しいタイプの「人生訓」ともいうべき楽曲…
考察していく中で、筆者も勇気を与えられた感じがしました。
素敵な楽曲を考察でき、感謝しています。
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