――その怪物は敵か、それとも才能か。
あなたは、自分自身に負けそうになったことがありますか?
「できるはずがない」
「失敗したらどうしよう」
「自分には才能なんてない」
誰かに止められたわけではないのに、一歩を踏み出せなくなる。
そんなとき、私たちの前に立ちはだかる“怪物”がいます。
Adoが歌う「モンストロ」は、
その怪物との戦いを描いた楽曲なのかもしれません。
―心に効く、音楽の処方箋―
【メンタルエイド】BRAND-NEW MUSIC DAYS
今回は、Adoの楽曲「モンストロ」を考察します。
日本を代表する女性歌い手・Adoの楽曲「モンストロ」は、
2026年8月公開予定の実写映画「ブルーロック」の主題歌。
「ブルーロック」は、
無名の高校生FW・潔世一を主人公に、
日本サッカー界に革命を起こすストライカー誕生までを描く物語です。
日本フットボール連合が立ち上げた育成計画
「青い監獄(ブルーロック)」を舞台に、
全国から集められた300人の高校生FWたちが、
生き残りを懸けた熾烈なサバイバルを繰り広げます。
誰よりもゴールを奪うために。
誰よりも自分を信じるために。
そんな作品世界と呼応するように、
「モンストロ」はラテンテイストの情熱的なサウンドの中で、
眠っていた闘争心を呼び覚ます楽曲となっています。
この楽曲が伝えているのは
単なる勝利への執念ではなく、
己の弱い心に克つための情念。
この記事では、
「モンストロ」が今を生きる私たちへ投げかけるメッセージについて
【メンタルエイド】の視点で考察していきます。
初めてこの曲を聴いたとき、
真っ先に脳裏へ浮かんだイメージは――
「マタドール(闘牛士)」でした。
灼熱の太陽。
歓声に包まれた闘技場。
目の前には巨大な猛牛。
逃げれば終わる。
立ち向かっても傷つくかもしれない。
それでも前へ出る。
そんな極限状態の中で、
自らの覚悟だけを武器に進み続ける姿が見えたのです。
激しく鳴り響くリズム。
情熱を帯びたラテン調の旋律。
そしてAdoの圧倒的な歌声。
それらが合わさることで、
「モンストロ」は単なる応援歌ではなく、
自らの限界へ挑み続ける者たちの闘争を描いた物語として響いてきます。
あなたもこの曲から、
「何かと戦う人間の姿」を感じませんか?
歌詞全体を通して描かれているのは、
「自分の中に眠る“怪物”を解放し、常識や限界を超えていく者の覚醒」
物語の主人公は、
最初から順風満帆だったわけではありません。
「無理だ」
「お前にはできない」
そんな言葉を浴びせられ続けてきたのでしょう。
けれど、主人公はそれを理由に立ち止まるのではなく、
「それなら、自分ができることを証明してみせる」
と、むしろ逆境を力へと変えていきます。
胸の奥にある熱をエネルギーに変え、
前線を駆け抜け、目の前に立ちはだかる相手と真正面から対峙する。
研ぎ澄まされた牙を隠すことなく、
自分の才能を武器にして、
これまでの常識を次々と飛び越えていくのです。
そこには、誰かに認めてもらうためではなく、
「自分ならできる」
という確信があります。
「無理」と言われた過去さえも、
自分を強くするための燃料に変えてしまう。
その姿からは、単なる自信ではなく、
限界を決めるのは自分自身だという強烈な意志が感じられます。
そして、ここで呼び覚まされるのが――
「Monstruo」。
怪物です。
しかし、この怪物は倒すべき敵ではありません。
主人公の中に眠っていた、
本能、才能、闘争心、
そして何よりも「もっと上へ行きたい」という衝動そのもの。
だからこそ歌われるのは、怪物を恐れることではなく、
「Wake up Monstruo」――眠れる怪物を目覚めさせること。
目の前にあるゴールを突き抜け、さらにその先へ。
より高く。
より遠く。
誰も見たことのない場所へ。
主人公は、自分の中にある“怪物”を解放しながら、
限界の向こう側を目指して走り続けます。
そこには、止まるという選択肢がありません。
燃えるまで火を灯し、
闇を切り裂き、
最後まで自分の牙を剥く。
生きるか、死ぬか。
そんな極限まで自分を追い込みながら、
「この一秒をどう生きるのか」と己自身に問いかけていくのです。
しかも、戦う場所は常に変化しています。
刻一刻と状況が変わるフィールドに耳を澄ませ、
そこで出会うのは「新しい自分」。
つまり、この楽曲における勝利とは、
単に誰かを打ち負かすことではありません。
昨日までの自分を超え、新しい自分へと進化すること。
そのために必要なのが、自分の中に眠る「Monstruo」なのです。
そして最後には、夢さえも「夢の夢の夢」へ。
誰よりも遠く、誰よりも高い場所へ。
その果てしない欲望こそが、主人公を前へと突き動かします。
これはまさに、「ブルーロック」が描いてきた世界観とも重なります。
誰かと同じであることではなく、
自分だけの才能とエゴを武器にする。
与えられた限界を受け入れるのではなく、
自分自身でその限界を壊していく。
「モンストロ」は、そんな
“唯一無二の自分”へと覚醒していく者の物語なのではないでしょうか。
「モンストロ(Monstruo)」は、
スペイン語で「怪物」を意味する言葉です。
しかし、この楽曲における怪物は単純な悪ではありません。
むしろ、
そうした人間の根源的なエネルギーを象徴しているように感じられます。
一方で、怪物は恐怖の象徴でもあります。
なぜなら――
その力を解放するということは、
今までの自分を壊すことでもあるからです。
安全な場所にいたい。
失敗したくない。
傷つきたくない。
そんな気持ちと戦うことになる。
だからこそ筆者は、このタイトルが示す「モンストロ」とは、
自分の可能性そのもの
であり、
同時に自分を縛る恐怖そのもの
なのではないかと考えています。
私たちは怪物と戦っているようで、
実は自分自身と戦っているのかもしれません。
この楽曲は、
・自分に自信が持てない人
・一歩を踏み出せずにいる人
・挑戦することが怖い人
に強く響く作品です。
現代社会では失敗を恐れるあまり、
挑戦そのものを避けてしまうことがあります。
けれど、「モンストロ」はそんな私たちに問いかけます。
本当に怖いのは失敗なのか。
それとも、自分の可能性を信じられないことなのか。
人は誰しも心の中に怪物を飼っています。
その怪物は暴走すれば危険です。
しかし、正しく解放できれば人生を前へ進める力になります。
だからこの曲は、
「目の前に立ちはだかる怪物を消せ」
ではなく、
「本能という名の怪物を目覚めさせろ」
と語りかけているように感じるのです。
眠っている情熱を思い出したいとき。
諦めそうになったとき。
この曲は、再び立ち上がるための火種になってくれるでしょう。
今回は、Adoの楽曲「モンストロ」を考察しました。
Ado「モンストロ」は、
自分自身の中に眠る怪物を呼び覚ます歌。
才能を信じること。
本能に従うこと。
限界の向こう側へ踏み出すこと。
そのすべてを恐れずに受け入れたとき、
人は本当の意味で成長できるのかもしれません。
あなたを阻むモンストロは、他人ではありません。
環境でもありません。
きっと、あなた自身です。
だからこそ――
もし今、前へ進む勇気を失いかけているのなら。
Adoの「モンストロ」を、
あなた自身を目覚めさせるための処方箋として
聴いてみてください。
BRAND-NEW MUSIC DAYSでは
他にも様々なアーティストの楽曲を考察しています。
ぜひそちらもご覧ください。
あなたの“心のリアル”に寄り添う一曲が、きっと見つかるはずです。
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