――ありがとう。そばにいてくれて。
「愛してる」―その想いを、これからもずっと。
―心に効く、音楽の処方箋―
【メンタルエイド】BRAND-NEW MUSIC DAYS
毎回、一つの楽曲を徹底考察し、あなたの心に癒しと力をお届けする本シリーズ。
今回は、藤井風さんの楽曲「Love Like This」を取り上げます。
藤井風さんの「Love Like This」は、
2025年9月にリリースされる、彼の3枚目のスタジオアルバム
「Prema」に収められている楽曲です。
全編英語詞でありながら、そのひとつひとつの言葉が、
日本語のように心に優しく響いてくる――
そんな不思議な魅力を持った楽曲です。
この記事では、
を通して、この楽曲が描く「かけがえのない愛のカタチ」に触れていきます。
“誰かを深く愛すること”が、こんなにも力強くて、優しいことだったなんて――
そんな気づきを、あなたにもきっと届けてくれるはずです。
どうぞ最後まで、ゆっくりとお付き合いください。
この曲を初めて聴いたとき、筆者の脳裏に浮かんだのは――
“恋人岬でハグするカップル”という、
まるで映画のワンシーンのような情景でした。
スタイリッシュで、流れるようなメロディーは、
まるで高速道路を疾走するクーペのよう。
車窓から見えるビル群が急ぎ足で流れ、
やがて街の喧騒も遠くなっていく。
車内では恋人たちが笑顔を交わし合いながら、
静かに何かを確かめ合っている――
そんな情景が、自然と心に浮かんできたのです。
そして、たどり着いた先は”恋人岬”。
少し肌寒い海辺の空気に包まれながら、
二人は愛の鐘を一緒に3回鳴らし、
夕陽を背景に見つめ合って、そっとハグを交わす。
――その瞬間、言葉はいらない。
ただ「この人と、これからもずっと一緒にいたい」。
そんな想いが静かに交わされている。
「Love Like This」という楽曲には、まさにそのシーンがぴたりと重なるのです。
都会的で洗練されたサウンドと
温もりある歌声の奥に潜む”誓いのような優しさ”が、
この”恋人岬”の情景を、ありありと描き出してくれるのです。
それでは、歌詞考察に入りましょう。
全編英語で綴られたこの楽曲を読み解いていくと、
まず感じられるのは、”愛への純粋な感謝の気持ち”です。
それは、ただ恋人に対する愛情にとどまらず、
そんな大きな「愛」の波に触れたとき、
筆者はふと、自分の恋愛の記憶に引き戻されました。
一見すると抽象的な言葉たちが、あるフレーズを境に、
まるで自分の物語のように感じられたのです。
「あれ、これ…私の恋愛そのままじゃない?」と。
今回の考察では、そんな筆者の恋愛体験も少し交えながら、
歌詞の中に込められたメッセージについて紐解いていきますね。
※JASRAC管理楽曲のため、すべての歌詞は掲載していません。
詳しく知りたい方は、公式サイトや歌詞検索サイトからご確認ください。
I’ve been suffering in this tiring
Crazy world like I’m drowning
There is no way to escape I thought
But finally, here I am
To heal the heart that’s been breaking
Mend a soul that’s been crying out
Let me out
このパートを初めて聴いたとき、
私は自然と“あの時の彼女の言葉”を思い出しました。
――それは、私がプロポーズをした夜、
少し涙ぐみながら、けれど温かな笑顔で伝えてくれた”過去”のこと。
彼女はそれまで、様々な悲しみや不安、辛さを抱えて生きてきた人でした。
生きづらさや孤独に押し潰されそうになりながらも、
私と会うときにはいつも笑顔を絶やさず、
それが逆に、私にはとても切なく思えたものです。
でも、あの夜――彼女はそっと言ってくれたのです。
「やっと、ここに辿り着けた気がする」と。
その時には気づききれなかったけれど、
この藤井風さんの歌詞を聴いたとき、はっきりとわかりました。
“この人となら、一緒に生きていける”
そう思ってくれた彼女の、その想いが、
このフレーズにすべて重なっていたのだと。
Thank you
Whenever I go, I feel you
Now, I know that I’ll never love like this
Never love like this
このクライマックスに差し掛かるフレーズは、
まさに「決意」そのものでした。
彼女の過去を知ってなお、
いや、だからこそ、私はこう思ったのです。
この人となら、喜びを分かち合える。
この人となら、悲しみも乗り越えていける。
一方が「幸せにしてあげる」と強がるのではなく、
一緒に「幸せを掴み取る」――そう誓い合った夜。
そして、あれから26年が経ちました。
日々の生活は決して平坦ではなかったけれど、
今、いつも隣には、変わらない笑顔があって、
かけがえのない”いま”を実感できる日々があります。
「Never love like this」
――※これほどの愛を、私は他に知らない。
そんなふうに、今も静かに心で呟きたくなります。
(※→筆者が考えた意訳です)
「Love Like This」――
「このような愛」という、シンプルでありながら深い意味を持つタイトル。
このタイトルが持つ「Like This(このような)」という表現には、
説明的な言葉ではなく、直接的な指示の力があります。
まるで目の前にある美しい景色を指差しながら
「このような美しさ」と語りかけるように、
彼はリスナーに対して「このような愛」の存在を直接体感させようとしているのです。
26年前のあの夜から今日まで、私たちが築いてきた愛もまた、
言葉で説明するよりも「このような愛」として、
日々の小さな瞬間の中に存在し続けています。
・朝のコーヒーを一緒に飲む時間。
・何気ない会話の中で交わされる笑顔。
・困った時に自然と手を差し伸べ合う優しさ。
そうした日常の積み重ねが、「Love Like This」なのかもしれません。
この楽曲を通して藤井風さんが伝えようとしているのは、
愛の体験を通した人生そのものへの深い肯定なのではないでしょうか。
アルバム『Prema』というサンスクリット語で「愛」を意味するタイトルが示すように、
「Love Like This」は愛の実感と体験を歌った中核的な楽曲として位置づけられます。
全編英語詞で構成されたこの楽曲は、
国境や言語を超えて愛の普遍性を伝える、
藤井風さんからの世界への愛のメッセージ――
そんな風に筆者は感じました。
出会いの奇跡と、その奇跡に対する純粋な感謝の気持ち。
そして何より、愛する人が生まれてきてくれたことへの深い感謝――
そうした想いが、美しいメロディーに乗せて多くの人の心に届けられていきます。
今回は、藤井風さんの楽曲「Love Like This」を徹底考察しました。
藤井風の「Love Like This」は、単なるラブソングの枠を超えた、
人生への深い愛と感謝を歌った現代の讃歌と言えるでしょう。
完璧を超越した愛の体験、
言葉では表現しきれない感情の深さ、
そして今、この瞬間に存在する奇跡への純粋な驚き。
これらの要素が美しく織り重なって、
聴く人の心に深い感動を与え続けています。
筆者自身の26年間の愛の物語と重ね合わせながらこの楽曲を聴くとき、
改めて感じるのは、愛とは決して一瞬の感情ではなく、
日々を積み重ねていく中で深まり続ける、生きる力そのものだということです。
藤井風さんが私たちに届けるこの愛のメッセージが、
国境を超えて多くの人の心に響き、
愛の力で世界がより美しい場所になることを願わずにはいられません。
――ありがとう。そばにいてくれて。
「愛してる」――その想いを、これからもずっと。
「Love Like This」は、そんな永遠の愛への讃歌として、
私たちの心に響き続けることでしょう。
BRAND-NEW MUSIC DAYSでは
他にも「Prema」関連の楽曲を考察しています。
そちらもぜひ、ご覧くださいね。
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