【Creepy Nuts】doppelgänger~歌詞の意味を考察!多面性があるからこそ「人間」

【メンタルエイド】

BRAND-NEW MUSIC DAYS

今回あなたの心に届けたい楽曲は

Creepy Nuts の doppelgänger です。

Total Playing Time 2:47

日本のヒップホップユニット「Creepy Nuts」

花沢健吾さん原作、山﨑賢人さん主演の映画

「アンダーニンジャ」主題歌として手がけ、発表したこの曲。

ダークなメロディーとトリッキーなリズムが耳に付いて離れず

韻を踏みながら軽快に紡がれていく歌声と相まって

聴き込むほどに中毒性を高めていく— そんな楽曲だと筆者は考えます。

今回は、そんなCreepy Nutsの楽曲「doppelgänger」について

印象的な歌詞の意味を徹底考察し、この歌が伝えたい想いの本質をお伝えします。

どうぞ最後までご覧ください。


歌詞の意味を考察!多面性があるからこそ「人間」

では、歌詞考察に入ります。

印象的な歌詞をご覧ください。

聞いてっか?オレ 見えてっか?
オレ生きてっか?オレ死んでっか?オレ
イッテェなオレ 機嫌斜め
ごめんなオレ 人間離れ
消えてったオレ 散ってったオレ
新鮮なオレ ヴィンテージなオレ
知ってっかオレ うっせーなオレ
しつけーなオレ 引っ込んでるyeah yeah
やったらめったらMADなメンタル
ヤンデレ目なBRAIN
イキったライバル皆 青ざめてった
真っ赤な目が点
思えばどっから来てどこへ行った?
アスタラビスタ
よく似てんな
 お前のドッペルゲンガー

「doppelganger」 Creepy Nuts 歌詞引用

俺 お前の痛みの権化
俺 お前の怒りの権化
穢らわしい魂の権化
俺のせいにしたらばOK
手放しで肯定してやるから鏡覗いて
巷では誰もがall day赤白帽で花一匁
アイツらニンゲン止まり
誰もが思ってる一点モンらしい
自分だけは…でも結局Mr. Nobody
誰でもあり誰でもない
また新しいその人生もーらい前に一度会ってる
ずっとすれ違ってるとっくに入れ替わってる
もう随分経ってる
目が合ったら即死んな訳ない直進
1人2人3人
逃げ道ならコッチ
であり、仮面であり、
着ぐるみかつ戦闘機、身代わり
生まれ変わり
まあ何でも良い…
出るエンドルフィン
俺がオモテ お前がウラ
お前オモテで俺がウラ
まぁどっちでも良い
好きな時にすっと入れ替わり
カマしますか

「doppelganger」 Creepy Nuts 歌詞引用

昔から呼び名はいろいろあるけど
1人の顔して御輿を担ぐ
生き延びるタフな諦めの悪さで増してくしのぎの数
忍び込ます
あっちゅー間血の色に染まるha
でもテメェの身を切るバースで廻ってく命のサイクル
漲るパワー!うーわー!
飛行中夜中のアイツ
昼間のパパワンツー
着込んだらすぐお迎え行く
テレビのアイツ、ミームのアイツ、
海越えて世界中、しれっと背後に立つ、
紛れる観衆、だーれも知らないアイツ

「doppelganger」 Creepy Nuts 歌詞引用

doppelgänger」ドッペルゲンガーとは「doppel」と「ganger」の2つの言葉が合わさってできているドイツ語で、直訳すると「二重歩行者」。平たくいうと「他人と瓜二つの顔を持つ人物」自分自身の幻影のように現れる人物」を意味しています。

歌詞全体の構成を見て行くと、前半では“オレ”と“俺”という言葉から「自分自身の外見と内面」中盤では”痛み“”怒り“”魂“の権化といったフレーズから「感情の爆発と燻り」後半では鎧”“仮面”“身代わり“などの言葉から「社会の中での自分と普段の自分」を表していると考えられます。

これらのことはすべて「対比」として表されているように見えて、実際のところは自分という人間の表と裏を「並列」に示しているのではないかと筆者は考えました。

表の顔と裏の顔。どちらも自分自身ではあるけれど、とかく人って自分の良いところを誇張し、悪いところはひた隠しにする…その逆も然りで、悪いところばかり気に病むことで、良いところを見失う生き物ではないでしょうか。

誰もが唯一無二の人間だということに固執し過ぎて

人格や性格までも画一化してしまうのはナンセンス。

時代の流れの中で、様々な表情(仮面)を使い分けることが

時に『本来の自分とは違っている』と感じることがあっても

『これも自分なのだ』と受け容れ、人格の厚みを増やしていく。

以上のことからこの楽曲が、歌詞全体を通して伝えようとしているのは

「人間は一つの顔では生きられない」ということだと筆者は考えます。

世知辛い世の中や社会の中では

決してニコニコ顔や温和な顔ではいられないですよね…

自分が置かれている状況、心身状態に応じて

様々な仮面を使い分けながら適応しなければならない。

しかし、その過程で「本当の自分」とは何かが揺らぎ

普段ならばあり得ない、まるで別人のような自分に出会う瞬間がある。

そうした自己分裂の感覚「ドッペルゲンガー」という概念を以て

今を生きる私たちに、あらためて歌詞に表しているのではないでしょうか。

主な人間の感情は「喜怒哀楽」の4つですが「悲しいのに笑う」「苦しいのに平静を保つ」などがイメージされるように、時と場合、状況によっては複合的な表現もあるでしょう。

こういった二面性と葛藤、社会における仮面と虚構の狭間で

一所懸命もがきながら、私たちは生きているのではないでしょうか。

人生をクリエイトするのは、誰でもなく“自分自身”であり

移り行く季節や時間の流れの中で、様々に表情を変えていく。

紆余曲折があるからこそ人生。

これを人間に置き換えたとしたら…

多面性があるからこそ「人間」ということになると筆者は考えます。


まとめ

画像引用元-歌ネット

今回は Creepy Nuts の doppelgänger について

印象的な歌詞の意味を徹底考察し

この歌が伝えたい想いの本質をお伝えしました。

映画の内容とは違った考察になっていると考えられますが

楽曲や歌詞全体を深掘りした時、見えてきた本質によって

こういった形の考察になったということでご理解ください。

BRAND-NEW MUSIC DAYSでは

この他にもたくさんの楽曲をご紹介していますので

そちらの方もどうぞご覧くださいね。

※Creepy Nutsの楽曲については、他にも歌詞考察を行っています。

興味のある人は、コチラの方も併せて読んでみてくださいね。

しょうらく

25年に亘った福祉業界でのキャリアをすべてリセットして、51歳からブログサイトでの情報発信を始めました。メンタルケアや介護福祉業界の本質をお伝えする内容、生活情報やエンターテイメントなど、多彩な企画満載にお送りします。ぜひとも応援よろしくお願いいたします!