今回の【実録】介護の本質chからお送りするのは
【24時間テレビ45】総括&徹底検証!
24時間テレビは本当に必要なのか
今年の24時間テレビの内容を振り返りながら、その内容について筆者が総括を行い
1978年スタート以来、未だに続く批判や疑惑などにも触れながら
「24時間テレビは本当に必要なのか」を徹底検証する内容です。
番組として根強い人気を誇る24時間テレビ・愛は地球を救う。
現在の放送内容にモデルチェンジして30年の節目となる今回。
果たして今後において、24時間テレビは本当に必要なのか。
一緒に考えていきましょう。
まずは今年の24時間テレビがどのような放送内容になっていたのかを見ていきます。
1992年の「24時間テレビ15・愛の歌声は地球を救う」以降コーナー割はなく、10個のパートに分けて放送されるようになっていますが、ドラマと深夜帯のバラエティー企画以外は切れ間が分かりにくく、ダラダラ感は否めなかったと筆者は考えます。
実際にどのような番組構成になっていたのか。
当日の視聴率と併せてご覧ください。
※登場する出演者などは、すべて「敬称略」で記載しています。
【放送された主な内容】
【放送された主な内容】
夜もヒッパレ!24時間テレビSP「24時間もヒッパレ!あの名曲に会いたい!」
1995年~2002年まで放送されていた大ヒット番組の24時間Vasion。
【放送された主な内容】
深夜の日テレ系伝説の映像大賞
「エンタの神様」、「進め!電波少年」、「全日本仮装大賞」などの高視聴率を誇った番組の名場面やメインパーソナリティーのジャにのちゃんねるメンバーの秘蔵映像などを紹介!
【放送された主な内容】
【放送された主な内容】
【放送された主な内容】
【放送された主な内容】
【放送された主な内容】
【放送された主な内容】
【放送された主な内容】
24時間テレビ45「愛は地球を救う」
テーマは「会いたい!」
メインパーソナリティーは、YouTube「ジャにのちゃんねる」のメンバー
二宮和也(嵐)、山田涼介(Hey!Say!JUMP)
菊池風磨(Sexy Zone)、中丸雄一(KAT-TUN)
サポーターは、フリーアナウンサーの徳光和夫
総合司会は、羽鳥慎一・水卜麻美アナ(NTV)
以上が「24時間テレビ45」の全容です。
全体を通しての平均視聴率は、12・0%
今回の番組放送内での募金額は、3億1819万4209円でした。
24時間の平均視聴率が10%以上をキープする「24時間テレビ」
コロナ禍での開催であっても、これだけの募金を集めるのはすごいですよね。
ただ、集まった募金額を発表するだけで番組は終わり、後の報告については「募金総額」がメディアで伝えられるだけ…
24時間テレビが募金を集めた後、どのような活動をしているのか?
おそらくこの疑問から「ギャラは募金から支払われているのではないか」などといった疑惑が生じているのではないでしょうか。
この章では、あなたが抱く疑惑が少しでも解消されるような内容をお伝えします。
一つのカギになるのが、このホームページです。
第1回から現在までの募金総額、収支報告などが掲載されていて
募金の使い道についても記されています。
そして、24時間テレビでの活動内容を報告する番組も毎週あるようです。
単純にいうと「そう考えるのは不毛だ」という結論になります。
どうしてか?
日本テレビは「日本テレビ放送網株式会社」であり、企業です。
平たくいえば「商いをする会社」ですよね。
24時間テレビだけではなく、多くの番組を制作するにあたって必要となるのが「製作費」であり、その費用の根元になるのがスポンサーからの「広告収入」であると考えた場合、出演者のギャラについても「広告収入から支払われている」と考えるのが妥当なのではないでしょうか?
24時間テレビの総製作費は約5億円とされており、これに番組出演者と番組制作に携わる社員、ボランティアスタッフの拘束時間への対価、消え物と称される食べ物や飲み物といった類の費用などを含めると、総額20億円程度になるようです。
24時間テレビで放送されるCMの時間を約4時間とした場合
日本テレビで放送されるCM(15秒分)の収入は、75万円~100万円。
単純計算で少なく見積もったとしても43億2000万円になります。
もちろん「単純計算」なので、かなりの誤差があるとは考えますが
いずれにしても「募金をギャラに回す」といった不毛な考えは
しなくて大丈夫なのではないでしょうか。
番組の生みの親とされている人がインタビューで語った内容をふまえ、まとめた記事があります。
参考記事として掲載しておきますね。
1978年にスタートして、今年で45回を数える24時間テレビ。
「偽善」や「感動ポルノ」とまで言われ続けながら今年以降も継続する気配ですが、どうして「やめる」という選択肢がないのか?筆者が考える理由としては3つあります。
上の2つについては、先程お伝えしたように「日本テレビは企業」なので、収益を上げないことには番組制作はできませんし、メディアとしての機能を維持することもできなくなりますから、至極尤もな話です。
実際に24時間テレビの歴史を見てみても、1991年の「第14回」に番組史上最低視聴率(6・6%)を記録して以降、現在の番組内容にモデルチェンジして視聴率を回復させた経緯がありますので「視聴率を稼げば番組の存在は維持され、収益も安定する」ということでしょう。
一番下の内容については、24時間テレビ開始当初から声高に叫ばれている「コンシャスネス・レイジング(問題提起)」というものが今なお存在していることが理由です。NHK・Eテレで放送されている「バリバラ」においてもその旨は語られています。
「コンシャスネス・レイジング」関連の記事も参考記事として掲載しておきますね。
これまで見てきた内容をふまえ、最後の章では核心部分
24時間テレビは、本当に必要なのか についてお伝えします。
結論をいえば「テレビの需要が続く限り、24時間テレビは必要」ということになるのですが、どうしてそうなるのか?
現在、若い世代が情報を得るためのツールにおいての主流はYouTubeやTikTokであり、テレビを真面に視聴している人はあまりいませんが、絶対数としてテレビを主体として情報を得ている世代が圧倒的に多いですよね。
しかも中高年層においては「テレビを見て育った世代」であり、物心ついた頃に24時間テレビと出会った人たちが多くいることを考えると、当時の番組内容に影響を受けた世代が番組を視聴し続けているといっても過言ではないと筆者は考えます。
今後数年においては現在の状況はこのまま続いていくと考えられるので
筆者はそのような結論に達しているのです。
ただ、それはあくまでも「番組開始当時の24時間テレビを知っている」人たちであり、その人たちは現在のバラエティー化した内容については嫌悪感を抱いています。「原点回帰」を望む声も少なからずあるので、継続するには「番組の内容自体を考え直す」必要性もあるでしょう。
時代が変化し、テレビの需要が減り続けることが予想される昨今。
簡素で漠然としたテーマに沿った「人気番組企画の寄せ集め」や「生活発表会」のようなパフォーマンス、話題性や人気の高い人のチープなチャレンジ企画などでは、仮に視聴率は稼げたとしても根本にある「コンシャスネス・レイジングからの気づき」は生み出されないのではないでしょうか。
今回は
【24時間テレビ45】総括&徹底検証!
24時間テレビは、本当に必要なのか と題してお伝えしました。
単なる「夏の風物詩」ではなく
1人1人が「人間とは何か」、「福祉とは何か」を考えるイベントとして
次世代へとつながる24時間テレビであることを、心から願います。