今回の「よもやま話」は
【佐保川堤防の桜並木/奈良市】2022年春のさくらは見納め?!
筆者が撮影した2022年に咲き誇る桜の様子をご覧いただきながら
筆者が出会った人とのエピソードを交え、現世を見ていきたいと考えます。
奈良市四条大路から柏木町を経て、大和郡山市へとつながる佐保川堤防の桜並木は、毎年春には大輪の桜を咲き誇らせ、地元の人や近隣の高齢者施設の人たちの心のオアシスになっています。
今年は未だコロナ禍ではありますが、それでも多くの観光客で賑わいを見せていました。
(もちろん、皆さん感染対策を万全にされていました)
筆者が佐保川堤防の桜の存在を知ったのは
恥ずかしながら大人になってからのこと…(^-^;
近過ぎるからこそ気づかないといった感じで
初めて観た時の感動は計り知れないものでした。
4月に入って、桜吹雪が舞い散る頃になってきていますので
そろそろ2022年の桜も見納めと感じた筆者。
ファインダーを覗くたびに感慨も一入…
入学式シーズンでもあるこの時季、なんとか桜も咲いていてくれたようで
入学式を終えた子どもたちの笑顔と活気のある声が
堤防沿いにある小学校から聞こえてきました(^-^)
桜吹雪が舞い散る中、少しずつ葉桜に向かう桜並木を
野に咲く菜の花が「後は任せておけ!」と伝えているようですね。
桜を撮影している最中
堤防沿いで1人佇んでいる高齢者の女性に気づきました。
様子を見ると、桜を観ながら泣いているようで…
気になった筆者は、どうして泣いているのかを訊くと
その人は筆者にこう話してくださいました。
今年も桜は咲いてくれました。 ここ数年、コロナウイルスの感染拡大で外に出るのもままならず 写真やテレビでしか桜を観ることができずにいて もう自分の目で桜を観ることなんてできないかもしれないと思うようになっていました。 でも、今年はなんとか観ることができた… 自分の目で。ここに来て。 そのことが嬉しくて、それで泣いてしまったのです。
感染終息が見えない昨今。
現世においては戦時下の国まである中、安息の日々が訪れるのはいつのこと…
国内においても海外においても混とんとした状況が続く2022年春。
季節は巡るものではあっても、巡ってきてもらいたいのは「本当の四季」ですよね。
それが叶わないのであれば
今咲いている桜を「散らない桜」にしてほしい…
そう願うのは、筆者だけではないと考えます。あなたはどうですか?
どんな時代であったとしても
桜は、疲弊した私たちの心を癒してくれるもの。
だとすれば「散らない桜」はあってもいいはず。
それは「形あるもの」として存在することができなくても
「目に見えないもの」に置き換えて存在するものであってもいい。
そんなことを想いながら、今年の桜に「ありがとう」を伝えてきました。
今回の「よもやま話」は
【佐保川堤防の桜並木/奈良市】2022年春のさくらは見納め?!
と題して、以下についてお伝えしました。
季節や時代は移りゆくものではありますが
人の心までは移りゆくことがないようにしたいですよね。