【メンタルエイド】
BRAND-NEW MUSIC DAYS
毎回、一つの楽曲を徹底考察し、あなたの心に癒しと力をお届けする本シリーズ。
今回は、imaseさんの「名前のない日々」を考察します。
この楽曲は、こしのりょうさん原作、松本若菜さん主演のCX系ドラマ『Dr.アシュラ』の主題歌として書き下ろされました。
公式音源や歌詞はまだ発表されていませんので、今回はドラマの内容や楽曲タイトルから、この歌が伝えたい想いの本質に迫っていきたいと考えます。
どうぞ最後までお付き合いください。
救命救急の最前線で、どんな患者も決して断らず、あらゆる手段で救うスゴ腕救命医・杏野朱羅の活躍を描くノンストップ救命医療ドラマ「Dr.アシュラ」。
主人公・杏野朱羅(あんの・あしゅら)の名前からも分かるように、本作は仏教に登場する「阿修羅」と深い関係があると考えられます。
ここでは、ドラマの「アシュラ」と「阿修羅」との関連性についてお伝えしていきますね。
阿修羅は、仏教において3つの顔を持つとされています。
これらの顔は、救命医の内面を象徴しているとも言えます。
生と死の狭間で、時に冷静に、時に苛立ちを抱えながらも、自らの使命と向き合う姿が映し出される点において「アシュラ」と重なるのではないでしょうか。
また、阿修羅の6つの手には、それぞれ特別な意味があるとされています。
これらは、まるで救命医が一人で数人分の活躍をする姿にも重なります。
医療の現場では、神業ともいえるスピードと技術が求められる。
まさに「ゴッドハンド」とも称される救命医の手は、阿修羅のそれと酷似していると筆者は考えます。
今度は、楽曲タイトルからの視点で見ていきましょう。
タイトルにある「名前のない日々」というフレーズには、さまざまな解釈が考えられます。
救命医の仕事は、人々の命を救うことですが、その活躍が大きく報じられることはほとんどありません。
誰かの命を救ったとしても、それは「日常」の一部として淡々と過ぎていく。
そうした、誰にも知られることのない闘いの日々を表しているのかもしれません。
一方で、「名前のない日々」は、患者側の視点にも当てはまるかもしれません。
救命医療を受ける人々にとって、突然襲いかかる事故や病気は、ある日突然「普通の日常」を奪い去ります。
昨日までの「名前のある日常」が、一瞬で「名前のない日々」へと変わる。
その中で、医師たちがどのように希望をつなぐのかが、楽曲の核心になっている可能性があります。
救命医療の現場では、「救えなかった命」と向き合うことも避けられません。
どんなに努力しても、全ての命を救えるわけではない。
しかし、彼らはそれでも前を向き、次の患者に向き合う。
名前をつけることもない、過ぎ去った無数の「日々」を胸に刻みながら、ひたすら戦い続けるーー
それが、「名前のない日々」に込められた意味ではないでしょうか。
「名前のない日々」とは、命を救うために戦い続ける医師たちの、決して表には出ない壮絶な日々。
救命医たちの仕事は、スポットライトを浴びることはありません。
それでも彼らは、命のリレーを途切れさせないために、何度も何度も戦い続ける。
「名前のない日々」は、そんな救命医たちの記憶と記録を象徴していると筆者は考えます。
今回は、imaseさんの楽曲「名前のない日々」を徹底考察しました。
imaseさんの「名前のない日々」は、単なる主題歌ではなく、『Dr.アシュラ』というドラマを通して、生命を護る者たちの戦いを描くメッセージソングといえるでしょう。
今後、歌詞が正式に発表されることで、この楽曲が持つメッセージの核心がさらに見えてくるはずです。
そのときには、より深く考察を重ねていきたいと思います。
あなたは、「名前のない日々」にどんな想いを感じましたか?
BRAND-NEW MUSIC DAYSでは
この他にも多くの楽曲を考察していますので
そちらの方もどうぞご覧くださいね。
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