【メンタルエイド】
BRAND-NEW MUSIC DAYS
今回あなたの心に届けたい楽曲は
miletさんの楽曲「I still」です。
日本の女性シンガーソングライター「milet(ミレイ)」さんが
映画『知らないカノジョ』の主題歌として発表したこの曲。
大学時代に一目惚れして結婚したリクとミナミが、ある日大喧嘩をした翌朝、二人が出会わなかった世界線で生きることになるファンタジーラブストーリー。
「I still」を聴くと、まるで雪解け水の滴が小さな流れを作り
やがて勢いを増して清らかな小川となっていくようなメロディーラインが印象的です。
シンプルなピアノと繊細なストリングスが重なり
時間の流れとともに抑えきれない想いが膨らんでいくような構成になっています。
聴き込むほどに切なさが胸に迫り、思わず涙してしまう人もいるのではないでしょうか。
今回は、“愛の本質を問いかける一曲”ともいうべき
miletさんの「I still」について、歌詞の意味を徹底考察し
この歌が伝えたい想いの本質に迫ります。
どうぞ最後までお付き合いください。
それでは、歌詞考察に入ります。
歌詞を読み進めるにつれ、楽曲タイトル「I still(それでもなお)」が示すように、時間や状況が変わってもなお、揺るがない想いが存在することが楽曲の根底にあり、これが映画のテーマと驚くほど呼応していると筆者は感じました。
一体どんな歌詞なのでしょうか?
一緒に見て行きましょう。
<1番Aメロ>
時が止まる指が触れる
まだ聞こえているかな
不器用同士愛おしいページをめくった
「I still」 milet 歌詞引用
あなたがいて私がいる
二人だけの世界みたい
名前を呼んでいたいよ
消えちゃいそうな気がしたから
「I still」 milet 歌詞引用
<Bメロ>
こんな鮮やかに映るよ
あなたがいる世界
魔法みたいだね
いつか解けてしまうかな
「I still」 milet 歌詞引用
<サビ>
ここにいるよ 何度さよならをしたって
歌いたい伝えたい想いが溢れてるのに
忘れないでね ここにいるから
あなたとずっと
「I still」 milet 歌詞引用
<2番Aメロ>
当たり前に隣にいた
奇跡はいつの間にか
自分勝手どうして逸らして
霞ませてしまっていた愛
「I still」 milet 歌詞引用
<Bメロ>
流さないで泣いてしまっても
嘘つかないで笑ったあなたじゃなくても
I loved, I love
今度は離さないでね
「I still」 milet 歌詞引用
<サビ>
ここにいるよ いつかあなたがいなくなって
愛したい探したい日々に意味があるなら
失くさないでね 心にいてね
あなたはずっと
「I still」 milet 歌詞引用
<ブリッジ>
As long as you love me
As long as you love
And I still believe it
Yeah I still believe in you and me
魔法みたいだね
いつか解けてしまうかな
「I still」 milet 歌詞引用
<大サビ>
ここにいるよ 何度さよならをしたって
愛したい伝えたい想いが溢れてるのに今でも
忘れないでね ここにいるから
あなたとずっと
「I still」 milet 歌詞引用
ここからは、筆者が強く印象に残ったフレーズについて、特に深掘りした考察をお伝えしながら、この歌が伝えたい想いの本質に迫っていきます。
時が止まる指が触れる
まだ聞こえているかな
不器用同士愛おしいページをめくった
あなたがいて私がいる
二人だけの世界みたい
名前を呼んでいたいよ
消えちゃいそうな気がしたから
1番のAメロでは「時が止まる指が触れる」「まだ聞こえているかな」というフレーズが登場しますが、これは、二人の関係が崩れる直前の一瞬、無意識の感覚を表しているように感じられます。
過去のぬくもりがまだ残っているのか、それとも消えかけているのか――
その曖昧さが、歌詞に繊細な切なさを生んでいます。
また、「あなたがいて私がいる 二人だけの世界みたい」という歌詞は、かつての幸せな時間を象徴している一方で、次の「消えちゃいそうな気がしたから」というフレーズが、その世界が儚く崩れていくことを暗示していて、“二人で過ごしたキラキラした想い出を回想する”Bメロが、一層切ない気持ちを膨らませていると考えられます。
I loved, I love
今度は離さないでね
2番の歌詞を考察する時に印象的だったのは、このフレーズ。
「I loved, I love 今度は離さないでね」――
ここで注目したいのは、「I loved(過去形)」と「I love(現在形)」の対比です。
これは、「過去の愛」と「今の愛」が連続して存在していることを示しているのではないでしょうか。たとえ違う世界線に居ても、愛した事実は変わらず、そして今もなお愛しているという強いメッセージが込められていると筆者は考えます。
As long as you love me
As long as you love
And I still believe it
Yeah I still believe in you and me
<和訳>
あなたが私を愛する限り、私はあなたの愛を信じている
私はまだ信じている… 二人の愛を信じている
英語詞の部分で注目するのが「And I still believe it, Yeah I still believe in you and me」。ここでは、「まだ信じている」という言葉が繰り返されます。
まるで、一度壊れてしまった関係でも、どこかで再び繋がることを願うように。
映画の中で二人は、違う世界線を生きる中でも再び惹かれ合います。
まるで、愛する人と過ごした時間が止まり、流した涙の雫が「愛する人への確かな想い」となって溢れ出し、心に秘めた感情を爆発させることで、止まった時間が再び動き始めるように。
それがそのまま、ブリッジの歌詞に表されているのではないでしょうか。
ここまで考察を進めてきて、筆者の涙腺は崩壊寸前です…
ここにいるよ 何度さよならをしたって
愛したい伝えたい想いが溢れてるのに今でも
忘れないでね ここにいるから
あなたとずっと
「何度さよならをしたって」と繰り返されるこの部分は、映画のストーリーと完璧に重なります。二人は違う世界線を生き、「出会い直す」ことになりますが、それでもなお、心のどこかで求め合っているのです。
それぞれのサビの中でも、特に大サビのものにおいては、一度壊れてしまった関係や失われた時間の中でも、愛が確かに存在し続けるのだという強い信念を感じることでしょう。
「I still」は、時間や状況が変わってもなお続く愛を歌っていて、映画『知らないカノジョ』と重ねることで、より深い意味が見えてきます。それは、今を生きる私たちへ”心揺るがず、信じ抜くことの大切さ”をメッセージとして伝えているのではないでしょうか。
私たちの人生において、大切な人との関係が揺らぐことはあるでしょう。しかし、本当に大切な人ならば、どんな状況になってもまた巡り合う――決して揺るがない、そんな奇跡のような運命の愛の存在を、この曲は教えてくれていると筆者は考えます。
「I still」。
この言葉の奥にある「それでもなお」という想いを胸に
映画とともに、ぜひ楽曲を聴いてみてください。
今回は、miletさんの楽曲「I still」について
印象的な歌詞の意味を徹底考察し、伝えたい想いの本質に迫りました。
BRAND-NEW MUSIC DAYSでは
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