――世界が終わったとして、それでも守りたいものは何ですか?
すべてが止まり、努力も痛みも期待も必要なくなった世界。
それでも、胸の奥にひとつだけ残る感情があるとしたら――
あなたは、それを「希望」と呼べるでしょうか。
「世界が終わりました」は、現世を生きる私たちに
“気づけなかった大切なもの”が何だったのかを
そっと思い出させてくれる一曲です。
―心に効く、音楽の処方箋―
【メンタルエイド】BRAND-NEW MUSIC DAYS
今回は、優里さんの楽曲「世界が終わりました」を考察します。
優里さんの楽曲「世界が終わりました」は、
2026年1月スタートのテレビ朝日系ドラマ
『再会-Silent Truth-』の主題歌として書き下ろされました。
23年ぶりに再会した初恋の相手が、
殺人事件の容疑者だった――
そんな宿命的で切ない再会を描くドラマの物語と同様に、
この楽曲もまた「愛する人を想う気持ち」が
思いがけない真実や感情へと辿り着いてしまう過程を描いています。
凍えるような静けさを湛えたメロディーは、
サビへ向かうにつれて、
「たったひとつの温もりを手離さない」という誓いへと変化していく――
それは流行や話題性のための楽曲ではなく、
“この世界で生きる意味”そのものを、
静かに問いかけてくる歌だと感じます。
この記事では、楽曲の情景イメージやタイトル、歌詞の意味を丁寧に辿り、
この曲が「現世を生きる私たちに何を伝えようとしているのか」。
そのメッセージを【メンタルエイド】の視点で読み解いていきます。
筆者がこの曲を初めて聴いたとき、
脳裏に浮かんだのは“壊れかけの時計”でした。
針は止まり、もう時間を刻んでいないように見える。
それでも内部では、「コツ、コツ」と微かな音が鳴り続けている。
外側から見れば終わっている世界。
けれど、内側ではまだ何かが生きている――
それは「感情」や「記憶」、
そして失ったはずの希望なのかもしれません。
あなたも、
すべてを諦めたはずなのに、
心の奥だけが動き続けていた瞬間はありませんか?
ここからは、歌詞に込められたメッセージをストーリーとして読み解きます。
※著作権の都合により、直接的な歌詞の引用は行っておりません。
この楽曲が描く“世界の終わり”とは、
文明の崩壊でも、破滅的な未来といったように
私たちが想像するものとは、少し違います。
働く必要もなく、満員電車も、
寒さも、空腹も、痛みもない。
誰かに責められることもなく、
期待に応える必要もない世界。
一見すると、それは
苦しみから完全に解放された理想郷のように映ります。
けれど主人公の心には、
たったひとつ、どうしても消えないものが残っていました。
それは――
「君がいない」という事実。
すべてを失って初めて気づく。
この世界の森羅万象よりも、
自分にとって何より大切だった存在が“君”だったということ。
戻りたい。
帰りたい。
この世界を「好きだ」と言えた理由は、
君がそこにいたから。
傷ついてもいい。
自分を愛せなくてもいい。
君がいる世界で感じたすべてが、
自分自身を、そして世界を光らせていた――
そうして主人公は悟ります。
守りたいものは、たったひとつ――
君だけでいいのだと。
「世界が終わりました」という言葉は、
どうしても絶望や破滅を連想させます。
しかし、この楽曲が描く“終わり”は、
すべてが“0から始まる瞬間”でもあります。
血液も、細胞も、
この世の森羅万象はすべて0から始まった。
ならば、世界が終わったあとに残るものこそ、
本当に大切なものなのではないでしょうか。
リセットできない現世を生きる
私たちにとって、唯一残る希望とは何か。
このタイトルは、
「すべてを失っても、それでも手放せないもの」を
私たちに問いかけているのです。
この楽曲は、
「生きる意味を見失いかけている心」に静かに効きます。
・頑張ることに疲れた人
・自分を愛せなくなった人
・誰かの期待に応え続けて壊れそうな人
そんな心に対して、この歌は語りかけます。
「全部、できなくてもいい」
「それでも、君がいる世界なら意味があった」
音楽を処方箋として捉えるなら、
この曲は“存在そのものを肯定する薬”です。
何者にもなれなくても、誰かに選ばれなくても、
大切な人を大切だと思えた自分だけは、決して否定しなくていい――
その想いが、そっと心に沁み込んでいきます。
今回は、優里さんの楽曲「世界が終わりました」を考察しました。
「世界が終わりました」は、
すべてを失った先で、“それでも残る愛”を見つける歌です。
守れるものが、たったひとつでもあるなら。
その想いは、世界をもう一度始める理由になる。
心が限界のとき、
どうかこの曲を思い出してください。
誰よりも大切な、君がいるだけでいい。
それだけで――
あなたの世界は、まだ終わっていないのです。
BRAND-NEW MUSIC DAYSでは
他にも様々なアーティストの楽曲を考察しています。
ぜひそちらもご覧ください。
あなたの“心のリアル”に寄り添う一曲が、きっと見つかるはずです。
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