【メンタルエイド】
BRAND-NEW MUSIC DAYS
今回あなたの心に届けたい楽曲は
米津玄師さんのさよーならまたいつか!です。
2024年のNHK連続テレビ小説『虎に翼』の主題歌として話題となった米津玄師さんの「さよーならまたいつか!」。
美しいメロディと深い歌詞が特徴で、聴く人の心に強く響き、彼の代表作の一つとして今なお高い人気を誇るこの曲。
今回の歌詞考察で筆者は、この歌が伝えたい想いの本質を「別れを超えてつながる心」だと考えています。
その真意について、楽曲の概要やタイトルの意味をお伝えした上で、歌詞を徹底考察しながらお伝えします。
どうぞ最後までお付き合いください。
「さよーならまたいつか!」は、米津玄師さんがNHK朝ドラ『虎に翼』のために書き下ろした楽曲。
作品のテーマである「女性の自立」「困難を乗り越える強さ」とリンクし、人生の中で訪れる別れや出会い、そして希望を歌った楽曲となっています。
「さよーならまたいつか!」というタイトルには、「一度別れても、またどこかで会える」という前向きなメッセージが込められています。
過去や別れを嘆くのではなく、その先にある希望を見据えた言葉として、心に響くのではないでしょうか。
それでは歌詞考察に入ります。
印象的な歌詞に注目し、伝えたい想いの本質に迫っていきますね。
※全文を知りたい方は、以下のリンクからご確認ください。
もしも私に翼があれば
願う度に悲しみに暮れた
米津玄師 さよーならまたいつか! 歌詞引用
ここで「翼」を求めるのは、現実の困難を飛び越え、自由になりたいという願望の表れでしょう。
しかし、それを願うたびに「悲しみに暮れる」ということは、現実の厳しさやどうにもならない運命を受け入れざるを得ない心情を示していると考えられます。
さよなら100年先でまた会いましょう
心配しないで
米津玄師 さよーならまたいつか! 歌詞引用
「100年先」という言葉から、単なる一時的な別れではなく、もう会えないほどの長い別れを意味し、寂しい想いが伝わります。
しかし、「また会いましょう」と続くことで、希望を持ち続ける姿勢が伝わってきますよね。
そして「心配しないで」という言葉には、残される相手への優しさと、自らの決意が込められているように感じられるのではないでしょうか。
別れを受け入れ、前を向く
1番の歌詞には、こういった心情が窺えます。
しぐるるやしぐるる町へ歩み入る
そこかしこで袖触れる
見上げた先には何も居なかった
ああ居なかった
米津玄師 さよーならまたいつか! 歌詞引用
「しぐるるやしぐるる町へ歩み入る」は、種田山頭火の俳句を思わせる表現です。
このフレーズが意味するのは、「冷たい雨が降ろうとも、そんなことを気にしてはいられない。ただ前へ進むしかない」という心情でしょう。
雨に濡れた町を歩く姿は、人生の困難を乗り越えようとする決意の象徴でもあります。
「見上げた先には何も居なかった」とは、期待していた何か、もしくは誰かがいなかったという喪失感を示しています。
したり顔で 触らないで
背中を殴りつける的外れ
人が宣う地獄の先にこそ
わたしは春を見る
米津玄師 さよーならまたいつか! 歌詞引用
他者からの評価や批判を受けながらも、それに屈せず前を向く姿勢が表れています。
「地獄の先にこそ春を見る」とは、苦しみの先にこそ希望があるという強いメッセージだと考えられますよね。
困難や苦難に負けず、希望を胸に進む
2番の歌詞には、こういった心情が窺えます。
今恋に落ちて
また砕けて 離れ離れ
口の中はたと血が滲んで
空に唾を吐く
米津玄師 さよーならまたいつか! 歌詞引用
人生は、恋や人間関係で傷つくことの繰り返し。
様々な紆余曲折があっても、それでも生きていくしかない現実が描かれています。
今羽を広げ
気儘に飛べ どこまでもゆけ
生まれた日からわたしでいたんだ
知らなかっただろ
さよーならまたいつか!
米津玄師 さよーならまたいつか! 歌詞引用
最終的には、「自分らしく生きること」の大切さに気づき、自由に羽ばたく決意を固め、何度別れを経験しても、またどこかで会えるという希望が感じられます。
人とのつながりと同じように自分を大切に
そんなメッセージが伝わってきますよね。
朝ドラ『虎に翼』は、日本初の女性弁護士・三淵嘉子さんをモデルにした物語で、女性が困難に立ち向かいながらも前進する姿を描いています。
「さよーならまたいつか!」が描く世界観が、主人公が様々な試練を乗り越え、自分の道を切り拓く姿と重なりますよね。
特に、「別れを経てもつながる心」「困難を乗り越えた先にある希望」というテーマが、ドラマのメッセージと響き合っているのも特徴的だと筆者は感じます。
この楽曲の核となるのは「別れがあっても、人と人とのつながりは消えない」というメッセージだと筆者は考えます。
一度別れても、その人との思い出や絆は心の中に残り続ける。
そして、またいつかどこかで巡り会えるかもしれない――
そんな希望を感じさせる楽曲だと筆者は感じました。
これが、伝えたい想いの本質「別れを超えてつながる心」の真意です。
今回は、米津玄師さんの「さよーならまたいつか!」について徹底考察しました。
米津玄師の「さよーならまたいつか!」は、単なる別れの歌ではなく、未来へとつながる希望の歌。
朝ドラ『虎に翼』のテーマとも見事にマッチし、多くの人の心を動かす作品となっています。
人生の中で避けられない別れを経験したとき、この歌を聴くことで「さよーならまたいつか!」と前を向く力をもらえるのではないでしょうか。
BRAND-NEW MUSIC DAYSでは
この他にも多くの楽曲を考察していますので
そちらの方もどうぞご覧くださいね。
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