【メンタルエイド】
BRAND-NEW MUSIC DAYS
今回あなたの心に届けたい楽曲は
Uru さんの フィラメント です。
日本の女性シンガーソングライター「Uru」さんが、森沢明夫さん原作、長尾謙壮さん(なにわ男子)、當真あみさん主演の映画「おいしくて泣くとき」主題歌として書き下ろしたこの曲。
映画「おいしくて泣くとき」とは?
幼い頃に母を亡くした心也(長尾謙壮)と
家に居場所がない夕花(當真あみ)。
同級生の二人はひょんなことから「ひま部」を結成。
”子ども食堂””家庭内暴力”といった社会背景の中
孤独だった二人が互いに距離を縮めていくが
ある事件をきっかけに夕花は姿を消してしまう…
行き場のない想いを抱え続けて30年、心也が知った彼女の秘密とは—
楽曲を初めて聴いた時の切なさや胸の締め付けられるような感情が、聴き込むほどに深まる愛しさや包み込むような温もりへと変化し、涙を流しながらも心は温かさで満たされていく…そんな楽曲だと筆者は考えます。
今回は、そんなUruさんの楽曲「フィラメント」について
印象的な歌詞の意味を徹底考察し、この歌が伝えたい想いの本質をお伝えします。
どうぞ最後までご覧ください。
それでは歌詞考察に入りますが、公式の歌詞は未発表なため
筆者が配信音源から聴取した内容にて考察を進めていきたいと考えます。
※あくまでも“聴取したもの”ですので
歌詞が違っているかもしれないことをご容赦ください。
丸い背中を二つ 並べた夜の空に
指で小さな夢を描いている
熱くなってゆく手を 君に握り返して
もう一度小さく誓った
胸の奥抱きしめていよう
「フィラメント」 Uru 音源から引用
丸い背中を二つ
並べた夜の空に
指で小さな夢を描いている
小高い丘の上で三角座りし、肩を寄せ合いながら過ごしている二人の様子が窺えます。それぞれが孤独の寂しさを抱えていても、今だけは、ささやかではあっても幸せを感じていられる…
指で描く夢は、どんなものなのでしょうね。きっと笑顔に溢れた楽しい日々が続いていく未来予想図のようなものではないかと筆者は考えます。
熱くなってゆく手を
君に握り返して
もう一度小さく誓った
握り返した手。
互いに支え合うことで強くなる関係性を表しています。
「誓い」とは何なのでしょう?
二人にとって輝かしい未来への約束でしょうか。
それとも、かけがえのない愛の誓いでしょうか。
胸の奥 抱きしめていよう
突如の別れによって、直接伝えることができないでいる想いを心に刻む様子が窺えます。
この想いは、君と過ごした証として胸に秘めておく。
そして、再び会える奇跡を信じて生きていく…
そんな心情を描いているのではないでしょうか。
「フィラメント」とは、電球などに用いられる発熱体であり、電流が流れると光を放つ細い線のことを指しています。
電球内にあるフィラメントは、発光することで周りを明るく照らし続け、心を豊かに温めてくれますが、突如として断線してしまう脆さがあるのは、あなたも知っていることでしょう。
これを人間社会に置き換えて考えると、フィラメントは「青春時代」を表しているのではないかと筆者は考えました。「フィラメント」が「糸」という意味をも持っているからというのが理由です。
筆者が楽曲を聴き込み、歌詞を分析し考察する中で感じたことは、青春の眩い光が突如として暗転に変わり、二人を見えなくしてしまうけれど、仄かに灯り続けた光が「運命の赤い糸」のように二人を繋いだ奇跡というものです。
これはまさに、映画の内容と楽曲に込められた想いがリンクしている部分であり、この歌が伝えたい想いの本質につながるものではないでしょうか。
フィラメントの光は断線すれば消えてしまうけれど、その光が映し出す二人の想いは決して消えることはなく、仄かな温もりを残したまま、目には見えない「運命の赤い糸」となって繋がり続けていく…
だからこそ、長い年月を経て、いくつもの夜を越えて、再びめぐり逢う奇跡を生み出すのではないかと筆者は考え、この歌が伝えたい想いの本質を「仄かな光がつなぐ運命の赤い糸」だとしているのです。
今回は Uru さんの フィラメント について
印象的な歌詞の意味を徹底考察し、この歌が伝えたい想いの本質をお伝えしました。
この楽曲は、切なさと温かさを併せ持っていて
歌詞には二人の絆や約束、消えない想いが込められています。
フルヴァージョン公開となれば、さらに深掘りしていきますね!
BRAND-NEW MUSIC DAYSでは
この他にもたくさんの楽曲をご紹介していますので
そちらの方もどうぞご覧くださいね。