――“たからもの”とは何か。
あなたの心にある「本当に大切なもの」は何ですか?
―心に効く、音楽の処方箋―
【メンタルエイド】BRAND-NEW MUSIC DAYS
今回は、織田裕二さんの楽曲「All my treasures」を考察します。
俳優としても歌手としても第一線で活躍を続ける織田裕二さん。
「All my treasures」は2007年にリリースされた通算28枚目のシングルで、
世界陸上のイメージソングとして広く知られています。
一過性のタイアップ曲に留まらず、
今もなお大会の場で使われ続けているこの楽曲には、
「時代を超えて人々を励まし続ける力」が込められています。
この記事では、「All my treasures」が描く心象風景と歌詞の物語、
そしてタイトルに込められた意味を丁寧に深掘りしながら、
この歌が伝えたいメッセージを紐解いていきます。
筆者が初めてこの楽曲を耳にした時、脳裏に浮かんだイメージは――
“夢を語る人のキラキラした瞳と笑顔”でした。
力強くも澄んだ旋律は、未来への希望を見つめるまなざしを映し出し、
歌声は「まだ見ぬ明日へ踏み出す勇気」を抱かせてくれます。
その姿は、過去に抱いた不安や迷いを振り切り、
ただ真っ直ぐに夢を追いかける光そのもの。
あなたもこの楽曲を聴いていると、
「あの頃の自分の瞳も、キラキラ輝いていたのかなぁ」と思いませんでしたか?
この楽曲は、夢を信じる心をもう一度呼び覚ましてくれる歌なのです。
それでは、歌詞考察に入りましょう。
※本記事では、著作権等により、すべての歌詞は掲載していません。
歌詞の世界観を詳しく知りたい方は、音楽配信サービスや歌詞検索サイトでご確認ください。
歌詞全体をたどると、ひとつの物語が浮かび上がります。
未来は誰にも分からない。
だからこそ大切なのは「諦めずに信じること」。
すれ違う人の波に押し流され、迷子になりそうな時期もあった。
けれど、そんな日々の中で――自分を照らしてくれる大切な誰かと出会えたのです。
その人が微笑んでくれる。笑ってくれる。
それだけで胸の奥に灯るぬくもりが、“宝物”だと気づかせてくれる。
子どもの頃、憧れに心を震わせながら見上げた空のように、
変わらぬ夢を胸に抱きながら進んでいく。
たとえ雲のかけらのように孤独を感じる瞬間が訪れても、
手を取り合えば未来は共に歩いていける。
新しい道も、数えきれない明日も、すべてが“宝物”として輝き出す。
こんな感じです。
つまりこの歌は――
「人と出会い、笑い合いながら共に歩んでいけることこそ、人生で一番の宝物なのだ」
というメッセージを、私たちの心に優しく語りかけてくれます。
「All my treasures」
――直訳すれば「私の宝物のすべて」、「すべてが私の宝物」となります。
では、この“宝物”とは一体何を指しているのでしょうか。
筆者が感じるのは、それが決して物質的な財産ではないということです。
高価な宝石でも、有名人のサインでもなく、
「人との出会い」「共に過ごす時間」「笑顔や思い出」こそが、
本当の宝物なのだと思うのです。
そして、この楽曲を耳にしたとき、
多くの人が思い浮かべるのは“世界陸上”の光景でしょう。
アスリートが世界の舞台に立つとき、
そこには代表に選ばれた喜びと国を背負う重圧が同居しています。
自己ベストや記録更新に挑む強い決意。
思うような結果が出せず、予選落ちやコンディション不良に悔しさを噛みしめる瞬間。
汗と涙に濡れた顔、そしてそれでも未来を見据えてまっすぐに前を向く瞳。
その一つひとつが、かけがえのない“宝物”として心に刻まれていきます。
そしてそれはアスリート本人だけでなく、応援する人々、そして
この楽曲を聴いたすべての人々の心の中で共有されていくのです。
つまりこの歌が描く“宝物”とは、挑戦する姿や分かち合う想いそのもの。
世界陸上で繰り広げられるドラマと重なり合いながら、
私たちの胸に深く響いていくのではないでしょうか。
「All my treasures」が効くのは、こんな心の痛みを抱えたときです。
この歌を聴くと、
「一人ではない」
「大切な存在がそばにいる」
という安心感が胸に広がります。
応援歌としての力強さと、人生の処方箋としての優しさを兼ね備えた一曲――
それが「All my treasures」です。
今回は、織田裕二さんの楽曲「All my treasures」を徹底考察しました。
「All my treasures」は、未来の不確かさに揺らぐ心を支えてくれる歌。
笑顔や出会いといった“当たり前のようでかけがえのない宝物”を思い出させてくれます。
――あなたが孤独を感じたとき、どうかこの曲を思い出してください。
きっと「ひとりじゃない」と思えるはずです。
『All my treasures』は、大切な人の笑顔をあなたの心に灯す
“まごころ”という名の「宝物」だと筆者は感じます。
そして、世界陸上で繰り広げられる数々のドラマと同じように、
この歌もまた、あなたの人生の一瞬一瞬を“宝物”に変えてくれるでしょう。
BRAND-NEW MUSIC DAYSでは
他にも多くの楽曲を考察しています。
そちらもぜひ、ご覧くださいね。
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