―心に効く、音楽の処方箋―
【メンタルエイド】BRAND-NEW MUSIC DAYS
毎回、一つの楽曲を徹底考察し、あなたの心に癒しと力をお届けする本シリーズ。
今回は、Mrs. GREEN APPLEの楽曲「Breakfast」を取り上げます。
朝のスタート、どんなふうに迎えていますか?
Mrs. GREEN APPLEの「Breakfast」は、2025年4月スタートのCX系朝の情報番組『サン!シャイン』のテーマソングとして書き下ろされた楽曲。
柔らかく心地よいメロディーで始まりながら、サビに向けて一気に躍動するサウンドが、一日の始まりにエネルギーを与えてくれます。
この記事では、「Breakfast」の歌詞に込められた意味やメッセージを、朝という時間帯、そして“自分らしく生きること”という視点から深掘り。
聴く人の背中を優しく押してくれる、そんな楽曲の魅力を一緒に読み解きます。
どうぞ最後までお付き合いください。
初めてこの曲を聴いたとき、ふと思い浮かんだのは「玄関のドアを開け放つ人の後ろ姿」でした。
・目覚ましを止めて
・眠い目をこすりながら洗顔して
・歯ブラシくわえて髪を整え
・「ヤバッ!」と時計を見て慌てて着替える
……そんな、何気ない朝のワンシーン。
けれど、曲の中ではそんな“何でもない朝”が、奇跡のように愛おしく描かれています。
それでは、いよいよ歌詞考察に入ります。
※JASRAC管理楽曲のため、歌詞全文は掲載していません。
詳しく知りたい方は、以下のリンクをご参照ください。
ここでは、歌詞の中でも特に印象的なフレーズに注目し、伝えたい想いの本質に迫っていきますね。
『私らしく「おはよう」』
この一言に、たくさんのメッセージが詰まっています。
“おはよう”は、一日の始まりの言葉。
それを「私らしく」言えるかどうかで、今日の自分が決まる――
そんな意志を感じます。
脆いハイブリッドな嗜好品をどうぞ
一見すると意味が掴みづらいこのフレーズ。
けれどよく噛み砕いて考えてみると、これは「現代人の心の在り方」を象徴しているようにも思えます。
SNSの“いいね”で自信を得たり、承認欲求を満たすために加工した日常を投稿したり。
便利でハイブリッドだけど、実はとっても壊れやすい。
まさに“脆い嗜好品”。
今を生きる私たちの心を言い当てているような鋭いフレーズではないでしょうか。
冷めないうちにあったかいご飯を食べよう
行ってきますとご先祖に手を合わせよう
この言葉、どこかホッとしませんか?
“冷めないうちに”という言葉には、食事だけでなく、感情や気持ちにも当てはまりそうです。
これらを「後で」じゃなく、「今」味わうことの大切さが、やさしく伝わってきます。
他の誰でもない
何でもない
奇跡をあなたは持っている
このフレーズは、自己肯定感をぎゅっと抱きしめてくれるような言葉たちです。
生きていること、今日も目覚めたこと。
それだけで、もう十分に“奇跡”。
そしてその奇跡は、誰かと比べる必要なんてない。
“何でもない自分”にこそ、唯一無二の価値があるんだというメッセージが響きます。
この歌の歌詞の中で、最も伝えたい想いの本質を表すのが、こちらです。
馬鹿でも良いんだ
阿呆でも良いんだ
人のあったかい処を
わかっていれば良い
人は誰だって、不器用。
けれど、誰かの“あったかい処(ところ)”に気づくことができたなら、それで充分――
失敗しても、空回りしても。
大切なことをちゃんと見つめていれば、大丈夫。
そんな優しさ溢れるこのフレーズが、楽曲全体を包み込み、心に一番響くのではないでしょうか。
「朝食(Breakfast)」は、実は“break(壊す)”と“fast(断食)”の組み合わせ。
つまり、「何も口にしていなかった時間を終わらせ、エネルギーを取り込む」という行為です。
日常に置き換えれば、“何も感じず流される時間”を終わらせ、“自分の心に栄養を与える時間”を始めること。
朝食を食べることで一日が始まるように、
「自分らしく“おはよう”を言うこと」で、本当の意味でその日を生き始める。
そんな風に、タイトル一つとっても奥深さを感じます。
今回は、Mrs. GREEN APPLEの楽曲「Breakfast」を徹底考察しました。
Mrs. GREEN APPLEの「Breakfast」は、ただの朝の応援ソングではありません。
そして、あたたかいご飯を食べて、一日を始める。
それが、何よりも尊い“奇跡”なんだと教えてくれます。
音楽は、聴くたびに新しい発見をくれます。
読んでくださったあなたの心にも、
「今日も、自分らしく生きよう」と思える一言が届いたなら嬉しいです。
どうぞ、冷めないうちに、
あたたかい”今日”を召し上がれ。
BRAND-NEW MUSIC DAYSでは
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そちらもぜひ、ご覧くださいね。
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