※今回の「BRAND-NEW MUSIC DAYS」は、
11月11日「介護の日」に贈る“特別記事”です。
―心に効く、音楽の処方箋―
【メンタルエイド】
BRAND-NEW MUSIC DAYS
今回は、平井堅さんの楽曲
「LIFE is… ～another story～」を考察します。
11月11日は「介護の日」。
しかし、制定から年月が経った今でさえ、
その存在が大きく取り上げられることは多くありません。
介護という言葉は、ときに“他人事”として距離を置かれがちです。
けれど本来、介護は 誰もがいつか必ず向き合う「我が事」 です。
筆者自身、ケアマネジャー・介護福祉士として支援に携わる中で、
「人が生きるとは何か」
「誰かを支えるとはどういうことか」
そんな問いが日々積み重なっていきました。
平井堅さんの『LIFE is… ～another story～』は、
そんな介護の現場で見つめてきた“いのちの姿”と深く呼応する楽曲です。
今回のBRAND-NEW MUSIC DAYSは、
従来の楽曲考察をこの“介護の日”に合わせ、
2025年版として大幅リライトし、新たな視点から作品世界を紐解きます。
この曲は、派手な演出や高揚ではなく、
「寄り添うまなざし」
その一つの姿を描きます。
これは、介護に携わる人だけの心情ではありません。
家族・友人・恋人・同僚――
誰かを大切にするすべての人に通じる普遍のテーマだと感じます。
“LIFE is…” という未完の言葉は、
まるで答えを押し付けない優しさを持っています。
LIFE is…（いのちとは――）
その続きを決めるのは、あなた自身。
楽曲は、私たち一人ひとりに問いかけながら進んでいきます。
ケアマネジャー、介護福祉士として日々“人生の物語”に触れてきた筆者にとって、
「人生は未完成のパズルであり、誰かとの関わりで意味が変わっていく」
そんなメッセージが、このタイトルから強く感じられます。
あなたは、どう感じますか？
※本記事では、著作権等により、すべての歌詞は掲載していません。
歌詞の世界観を詳しく知りたい方は、音楽配信サービスや歌詞検索サイトでご確認ください。
歌詞全体を通して映し出されるのは、
“支える側の揺れ動く心” です。
介護現場でも、家族の支援でも、恋愛でも――
「大切に思えば思うほど苦しくなる瞬間」が必ずあります。
これらは介護の現場でも何度となく見てきた光景です。
支えることは“強い人だけができること”ではありません。
「迷う自分」「弱い自分」と共に歩きながら、
それでも誰かを想い続けること。
その積み重ねが、介護支援活動においてのみならず、
人が生きて行くために必要な「最大のテーマ」である
“（心に）寄り添う”という行為の本質になるのではないでしょうか。
『LIFE is…』が介護と響き合う理由は、
歌詞に大げさなドラマがなく、
日常の繊細な感情が丁寧に描かれているからだと思います。
介護の現場には、劇的な奇跡よりも、
静かな瞬間の積み重ねがあります。
こうした“一瞬”の輝きが、支える側の心を救ってくれることが
筆者の介護支援の経験の中で何度もありました。
楽曲の優しい旋律は、そんな瞬間の記憶を呼び起こします。
介護は特別な人だけが行うものではありません。
誰もがいつか、支える側に、そして支えられる側にもなる。
それは、逃れようのない「運命」だと感じます。
だからこそ、今日この日にこそ、
「介護とは何か？」を自分の生活に照らして考えてみる意味があります。
『LIFE is…』を聴くと、
大切な誰かとの距離をもう一度考えたくなる。
その温かな問いかけが、
“未来のあなた自身” をそっと包み込んでくれるのです。
「他人事」を「我が事」に。
社会に広がる悲しみや苦しみは、決して無関係ではなく
自分の目の前で巻き起こることかもしれません。
この世の喜怒哀楽、森羅万象のすべてに向き合い、
『自分ならどうするのか？』『自分には何ができるのか？』
その思いにつながる行動の積み重ねが、
「LIFE is…」の後に続く「あなた自身の答え」になるのではないでしょうか。
今回は、平井堅さんの楽曲「LIFE is… ～another story～」を
「介護の日」特別企画として徹底考察しました。
支えるという行為は、
ときに孤独で、苦しくて、報われないように思える瞬間があります。
しかしその歩みは、確かに誰かの人生を照らし、
そして何より自分自身の心を育てていきます。
平井堅さんの『LIFE is…』は、そんな私たちに
「それでいい」
「そのままでいい」
と語りかけてくれるようです。
この曲が、あなたの日常や大切な人との関わりに
小さな気づきをもたらしますように。
そして今日という日が、
介護に携わるすべての人への
感謝と理解につながる一日になりますように――。
BRAND-NEW MUSIC DAYSでは
他にも多くの楽曲を考察しています。
そちらもぜひ、ご覧くださいね。
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