【メンタルエイド】
BRAND-NEW MUSIC DAYS
今回あなたの心に届けたい楽曲は
MY FIRST STORY × HYDE の 夢幻 です。
日本のロックバンドMY FIRST STORYと、伝説的なアーティストHYDEによるこの曲は、テレビアニメ「鬼滅の刃 柱稽古編」を経て、2025年公開の劇場版『鬼滅の刃 無限城編』の主題歌として発表されました。
初めて聴いたとき、筆者は「閃光」をイメージしました。幾重にも重なる澱みが生み出す深い闇を閃光が切り裂くような疾走感があり、その先に輝く未来を予感させるメロディーが心を奮い立たせる…そんな楽曲だと筆者は考えます。
今回は、MY FIRST STORYとHYDEがコラボした楽曲『夢幻』について、印象的な歌詞の意味を徹底考察し、楽曲が映画とどのように響き合っているのかを含め、この曲が伝えたい想いの本質に迫ります。どうぞ最後までご覧ください
さて、歌詞考察に入ります。
今回は、印象的な歌詞をいくつかお伝えしながら
考察を進めていきたいと考えます。
※歌詞全文については、コチラからご覧になれます。
楽曲タイトル『夢幻』は「ゆめやまぼろし」と読みます。
室町時代に流行した幸若舞の『敦盛』の一節に由来し
人間五十年、下天の内をくらぶれば、夢幻の如くなり と詠われています。
これは「人の命は儚い」という意味を持ち
歌詞のテーマにも深く結びついています。
『鬼滅の刃 無限城編』のあらすじでは、産屋敷耀哉が自らを犠牲にし、鬼舞辻無惨を罠にかけることで物語が大きく動きます。
無惨が鳴女の血鬼術により無限城へと移動し、鬼殺隊と鬼たちの最終決戦が繰り広げられる様を思う時、『夢幻』の歌詞が持つ「儚さ」と「強さ」のテーマは、作品の展開と見事に呼応しているのではないでしょうか。
これらを踏まえ、印象的な歌詞を考察していきますね。
永遠の意味知らぬ君に
答えを示す時だ
夢幻に続く螺旋の先へ
「夢幻」 歌詞引用
冒頭のフレーズ。この後、言葉を少し変えながら繰り返し登場しますが、なんかすごく意味深な言い回しのように感じます。あなたもそう感じますか?
少し深掘りしてみましょう。
永遠は「長きに亘って続いていくもの」であり
夢幻は「儚いもの」。
2つの言葉は対照的な存在ですが、現世に置き換えて考えると、この世の森羅万象は儚いもの(夢幻)であり、そのすべてを紡ぎながら進むことで、永遠に辿り着く「答え」が見えてくるのではないでしょうか。
その「答え」が、この歌が伝えたい想いの本質になるのです。
考察を進めていきますね。
憎い 醜い 黒く淀む心
世界を分かつほどの 怒り 燃やす
奪っていく 奪っていく
嵐のように心を裂く
枯らしていく 枯らしていく
歌詞の中に散りばめられた言葉たち。
これらのフレーズを総括すると、憤懣やるかたない心情が見て取れます。
周りに振り回され、裏切られ
心を打ちひしがれ、大切なものを奪い取られていく。
どれもみな「怒り」や「悲しみ」に満ちた言葉ばかりですよね…
こういった思いが頭をよぎることは往々にしてあり
筆者も幾度となく経験しました。
あなたにもそんな経験があるでしょう。
しかしながら、歌詞の中に違った意味合いを感じる部分があります。
花のように意思を繋ぐ
繋いでいく 繋いでいく
嵐に種を蒔いていく
この部分に、筆者が先程お伝えした「紡ぎながら進む」想いが込められているのではないでしょうか。そしてこのフレーズが「答え」となり、この歌が伝えたい想いの本質につがなっていると筆者は考えました。
人生の中で経験する喜怒哀楽。それは天界からすれば、人間が経験するこういった感情などはどれも「儚いもの」かもしれない。
しかしながら儚さを手繰り寄せ、1つ1つ紡ぎながら進む人たちによってこの先の未来が創られていくのだと考えた時、この世に生きるすべての人々の想いが永遠を作り、その想いをしっかりと胸に抱くことで自らの心を強くしながら、光射す先を目指して進んで行けるのだ。
以上のことから筆者は、この歌が伝えたい想いの本質を
儚さを知り、強くなる心だとしました。
スケールの大きさを感じさせる、素敵な歌詞でしたね。
今回は THE FIRST STORY × HYDE の 夢幻 について
印象的な歌詞の意味を徹底考察し
楽曲が映画とどのように響き合っているのかを含め
この曲が伝えたい想いの本質に迫りました。
この楽曲は、儚さを知ることで心が強くなれるというメッセージを強く訴えかけています。
歌詞の最後に登場する「夢幻に続く螺旋の先に待つもの」とは、過去の経験を紡ぎ成長した自分自身かもしれません。
この楽曲が、あなたの心にも深く響き、生きづらい現世を少しでも強い心を抱きながら前向きに進んで行けることを願っています。
BRAND-NEW MUSIC DAYSでは
この他にもたくさんの楽曲をご紹介していますので
そちらの方もどうぞご覧くださいね。