――あなたは、どうしようもなく抗えない“運命の力”を感じたことがありますか?
漆黒の宇宙にそっと浮かぶ“木星”の光。
その奥で揺れるのは、
福山雅治さんと稲葉浩志さんの声が重なって生まれた、消えない悲恋の余韻です。
本記事では、
音源から読み取れる歌詞の断片を手がかりに、
二人が描く“魂の炎(ほむら)”の正体に迫っていきます。
―心に効く、音楽の処方箋―
【メンタルエイド】BRAND-NEW MUSIC DAYS
今回は、福山雅治×稲葉浩志さんの楽曲「木星」を考察します。
福山雅治さんとB’z・稲葉浩志さんとのコラボ曲「木星」
(正式タイトル「木星 feat.稲葉浩志」)は、2025年12月24日公開の映画
『ラストマン―FIRST LOVE―』主題歌として書き下ろされた話題作です。
福山さんの深く響く低音ボイスに、稲葉浩志さんの鋭く力強いハイトーン。
“どちらが主役かわからないほど”両者の存在感がぶつかり合いながらも、
一つの宇宙を描くように融合していくハーモニー。
さらに、楽曲全体には、マグマのように沸き立つサウンドが広がり、
聴くほどに心の奥を熱く揺り動かしてくる“至極のラブバラード”…
そんな強烈な世界観が漂っています。
この記事では、新曲としてのトレンドではなく、
「楽曲がこの世界に届けようとしている本質的なメッセージ」
に焦点を当てて、丁寧に読み解いていきます。
初めてこの楽曲を耳にした瞬間――筆者の脳裏に浮かんだのは、
宇宙に漂う “悲恋” のイメージでした。
巨大すぎる重力に引かれながらも、互いに寄り添おうとする二つの存在。
けれど、力の差はあまりにも大きく、触れられそうで触れられない。
あなたも、そんな
「愛しているのに届かない」――その苦しさを感じませんか?
この曲には、声の質感・旋律・サウンドすべてに
“報われなさ”“切実さ”“抗えなさ”が宿っているように思えます。
ここからは、「木星」に込められたメッセージを、
歌詞全体が描くひとつの物語として読み解いていきます。
※著作権の都合により、歌詞の引用は行っておりません。
歌詞を丁寧に追っていくと、そこに浮かび上がってくるのは、
“抗えない別れ”と、“それでも消えることのない愛の余韻”です。
物語は、眠れないまま迎える朝の気配から始まります。
白くほどけていく息のように、言葉にならなかった想い。
やり直したかったこと、打ち明けられなかった本音が、
音を立てることもなく、心の奥に積もっていく――
そんな静かな後悔と未練が、まず描かれています。
それでも主人公が見つめているのは、
失った愛そのものではなく、「確かに愛された」という記憶。
触れた手の感触。
時が止まるほど優しかった匂い。
風に紛れて残る声。
この歌は、匂いという最も記憶と強く結びつく感覚を通して、
「離れても、失われても、消えない愛がある」という事実を、そっと伝えてきます。
その記憶は、激しく燃え上がる炎ではなく、
揺れながらも消えない“小さな炎”として胸の中に灯る――
窓辺を撫でる風のように、
寄り添う葉のように、
静かに、しかし確かに生き続ける光です。
一方で、主人公は何度も自分自身に失望し、
誰かとぶつかり合いながら、ここまで歩いてきたという思いを描きます。
何度も打ちひしがれながらも、それでも折れなかったのは、
自分らしさと、遠くで響き続ける「あの声」を信じていたから。
そして物語は、再び朝へと戻ります。
眠れないまま迎えた朝。
すべては夢だったのかと問いかけながら、主人公は空を見上げる。
遥か遠く、渦を巻く星――木星。
そこから届くのは、眩い希望ではなく、ただ白く、変わらぬ光。
それは、届かない場所にあるからこそ、決して消えることのない光です。
この歌が伝えているのは、
「愛を失っても、人は空っぽにはならない」ということ。
愛された記憶は、
人生に抗えない“重力”となって、
それでも人を前へと進ませていく。
「木星」は、悲しみを忘れるための歌ではなく、
悲しみと共に、それでも生きていくことを選ぶ人の物語だと感じます。
映画のストーリーや楽曲の世界観を思うとき、
どうしても違和感を覚える楽曲タイトル「木星」。
なぜ“木星(JUPITER)”なのか?
少し掘り下げてみたいと思います。
木星には、いくつかの象徴があります。
木星は、太陽系の中で最も強い重力を持つ天体。
そこに象徴されるのは
「抗えない力」「心を引き裂く運命」ではないでしょうか。
木星の大赤斑は、300年以上消えずに居座る巨大嵐。
これはまさに「心の中に渦巻く痛みや苦しみ」を連想させます。
占星術では木星は“幸運”や“成長”を司る星ともいわれます。
つまりこの曲は、
痛みに飲み込まれながらも、そこから再び立ち上がる物語
を暗示しているのかもしれません。
この曲は、こんな心に寄り添ってくれる“処方箋”です。
「どうしても離れなければならない」
そんな理不尽な運命に直面したとき、
この曲の重力のようなサウンドと歌声があなたの悲しみを代弁してくれます。
木星の圧倒的な存在感は、
“人間の小ささ=無力ではなく、愛の証”だと気づかせてくれます。
福山さんと稲葉さんの声が重なったときの力強い響きは、
「どんな悲しみを背負ったとしても、それでも生きていける」
と背中を押されるような感覚を与えます。
心がぎゅっと締めつけられながらも、どこか温かい。
そんな不思議な救いをくれる楽曲です。
今回は、福山雅治×稲葉浩志さんの楽曲「木星」を徹底考察しました。
「木星 feat.稲葉浩志」は、
届かない愛、抗えない運命――
その中でなお生き抜こうとする“あなた”を肯定する歌。
悲しいのに美しく、切ないのに強い。
まるで、闇の中で最後まで燃え続ける星のように――。
孤独や喪失の中で立ち止まってしまったとき、
どうかこの曲をそっと再生してみてください。
きっとあなたの胸の奥にある
“まだ消えていない光”を照らしてくれるはずです。
BRAND-NEW MUSIC DAYSでは
福山さんの他にも様々なアーティストの楽曲を考察しています。
ぜひそちらもご覧ください。
あなたの“心のリアル”に寄り添う一曲が、きっと見つかるはずです。
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