護るためなら、命を懸けても、身も心も壊れてもいい――
そう思ってしまう瞬間が、人にはあります。
それは誰かの命かもしれない。
信念かもしれない。
あるいは、誇りや名前、過去そのものかもしれません。
もし、その先に“自分が消える未来”が待っていたとしても――
それでも、あなたは前へ進みますか?
―心に効く、音楽の処方箋―
【メンタルエイド】BRAND-NEW MUSIC DAYS
今回は、10-FEETの楽曲「壊れて消えるまで」を考察します。
10-FEETの楽曲「壊れて消えるまで」は、
命と信念が剥き出しになる映画
2026年3月公開『ゴールデンカムイ 網走監獄襲撃編』の
主題歌として書き下ろされた一曲です。
疾走感あふれるロックサウンド。
切り裂くようなギターと、腹の底から絞り出すような歌声。
そのすべてが、私たちの身体を直接揺さぶってきます。
この記事では、
「壊れて消えるまで」という楽曲が、
現代を生きる私たちに何を突きつけているのか
その“心へのメッセージ”を掘り下げていきます。
この曲を初めて聴いたとき、
脳裏に浮かんだのは――紅蓮の炎でした。
静かに燃える炎ではありません。
制御を失い、すべてを焼き尽くそうとする、
逃げ場のない炎です。
音は荒々しく、
旋律は前のめりで、
一切の迷いを許さない。
言葉にするなら、
そこにあったのは「希望」ではなく、
「決意」と「覚悟」でした。
引き返せないと知った上で、それでも踏み出す人間の背中。
あなたも、この曲を聴いて
「もう後戻りはできない場所」を思い浮かべませんでしたか?
この楽曲が描いているのは、
自分が壊れていくことを理解したうえで、それでも選び取る“意志”。
失うものの大きさを知っている。
報われない可能性も分かっている。
それでも、譲れない一線がある。
歌詞全体から伝わってくるのは、
「生き残るために闘う」のではなく、
「生き方を護るために闘う」姿。
それは、命よりも重たいものが、
確かに存在するという宣言のような歌詞になると感じます。
「壊れて消えるまで」。
この言葉には、
“限界”と“肯定”が同時に含まれているように思います。
壊れる=弱さ。
消える=終わり。
普通なら、避けたい言葉ですよね。
けれどこの楽曲は、それらを否定せず、
むしろ正面から向き合い、受け容れようとしています。
人は、
護ろうとするほど、
誰かを想うほど、
簡単に壊れてしまう。
それでも――
それは、決して無意味ではない。
孤独、喪失、アイデンティティの崩壊。
そのすべてを抱えながら、
「それでも自分は、こう生きる」と言い切る強さ。
それが、このタイトルに込められた核心だと感じます。
この楽曲は、
「限界まで頑張ってしまう人」の心に効く歌です。
たとえば――
・誰かを護るために、自分を後回しにしてきた人
・信念を貫くあまり、孤立してしまった人
・「ここで折れたら、自分じゃなくなる」と感じている人
そんな人の胸の奥に、
この曲は静かに、しかし強く触れてきます。
「壊れないで」とは言わない。
「逃げてもいい」とも言わない。
ただ、
「壊れるほど本気だったあなたの生き様を、否定しなくていい」
そう語りかけてくる。
聴き終えたあと、
心が軽くなるというよりも、
信念という名の柱が一本、通るような感覚が残る楽曲です。
今回は、10-FEETの楽曲「壊れて消えるまで」を考察しました。
「壊れて消えるまで」は、
無謀な自己犠牲を称える歌ではありません。
これは、
命を削ってでも大切なものを護ろうとした
“あなたの選択”を、静かに肯定する歌です。
もし今、
自分がボロボロになっていると感じているなら。
「ここまでやる必要があったのか」と自問しているなら。
どうか、この曲をそっとそばに。
あなたが壊れそうになるほど護ろうとしたものは、
それだけ、あなたの人生にとって真実だった。
「壊れて消えるまで」は、
そんなあなたの生き方を、
決して無駄じゃないと教えてくれる処方箋です。
BRAND-NEW MUSIC DAYSでは
他にも様々なアーティストの楽曲を考察しています。
ぜひそちらもご覧ください。
あなたの“心のリアル”に寄り添う一曲が、きっと見つかるはずです。
This website uses cookies.