――“ちゃんとしてない自分”でも、生きていていい。
あなたは、自分の不器用さを笑い飛ばせなくなったことがありますか?
―心に効く、音楽の処方箋―
【メンタルエイド】BRAND-NEW MUSIC DAYS
今回は、Aえ!groupの楽曲「でこぼこライフ」を考察します。
日本の男性アイドルグループ・Aぇ! group の楽曲「でこぼこライフ」は、
2026年6月公開予定の映画「おそ松さん 人類クズ化計画!!!!!?」の主題歌です。
ループコースターのように目まぐるしく展開するサウンド。
予測不能なテンポチェンジ。
トリッキーなのに、なぜか耳に残るキャッチーさ。
初めて聴いたとき、多くの人はきっと
「なんだこの曲!?」
と戸惑うはずです。
けれど――
何度か聴いているうちに、不思議と元気が湧いてくる。
失敗しても、グダグダでも、前に進めなくても、
「まあ、いっか」と肩の力を抜かせてくれる――
そんな力を持った楽曲だと感じました。
この記事では、「でこぼこライフ」が描く世界観や、
“人生は綺麗じゃなくてもいい”というメッセージについて、
【メンタルエイド】の視点から考察していきます。
筆者がこの曲を初めて聴いたとき、
真っ先に脳裏へ浮かんだのは、“フィールドアスレチック”でした。
ロープを渡って、
丸太を飛び越えて、
時には転び、泥だらけになりながら進んでいく。
まっすぐ歩ける道なんてほとんどない。
でも、その不安定さが妙に楽しくて、気づけば笑っている。
この楽曲には、そんな“人生そのもの”のような質感があります。
テンポは速いのに、どこかドタバタ。
勢いよく走ったかと思えば、急に立ち止まる。
「やればできる!」と言った直後に、「今じゃない」と逃げ腰になる。
その全部が、人間らしい。
完璧なヒーローではなく、失敗ばかりの愛すべき誰かたち。
だからこそ、この曲は
聴き手の心に近い場所まで降りてきてくれるのだと思います。
あなたも、“ちゃんとできない自分”を
責め続けてしまった経験はありませんか?
この曲は、そんな自分に向かって、
「それでも人生、悪くないだろ?」と
笑いかけてくれているようでした。
※本記事では、著作権等により、歌詞の引用は行っていません。
全文が気になる方は、歌詞検索サイトや音楽配信サービスでご確認ください。
「でこぼこライフ」の歌詞で特に印象的だったのは、
“当て字”や“言葉遊び”の多さです。
コミカルで軽快。
だけど、その裏側には、
“生きづらさ”や“不完全さ”を肯定するテーマがしっかり通っています。
物語の中心にいるのは、夢はあるのに行動できない人たち。
「あれもしたい」「これもしたい」と理想を語るけれど、結局は後回し。
誰かに頼って、責任を押し付け合って、
気づけば同じ失敗を繰り返してしまう。
まるで、“ダメな自分”をそのままコント化したような世界です。
でも、この曲はそんな姿を責めません。
むしろ、“それも人生じゃん”と笑い飛ばしていく。
ここが、この楽曲最大の魅力だと思います。
現代社会では、“失敗しないこと”が正義になりすぎています。
ミスをすれば叩かれる。
効率よく生きることを求められる。
立ち止まることすら許されない空気がある。
けれど「でこぼこライフ」は、その逆を歌う。
踏んだり蹴ったりでもいい。
情けなくてもいい。
怖くて逃げてもいい。
それでも、“人生は続く”のだと。
しかも、この曲はただの開き直りでは終わりません。
後半では、「君にもYES」「僕らの色」という言葉を通して、
“違うまま共に生きること”の尊さが描かれていきます。
誰もが凸凹している。
だからこそ、世界には色がある。
そんなメッセージが、
賑やかなサウンドの奥から聴こえてくるのです。
“でこぼこ”とは、平らではない状態です。
ライフを「人生」と訳した時、このタイトルは、
「人生は綺麗に整わない」という宣言そのものなのではないかと感じます。
上手くいく日もあれば、失敗する日もある。
前へ進める日もあれば、立ち止まる日もある。
人間関係も、感情も、夢も、全部が凸凹している。
でも、この曲は、その凸凹を“欠陥”として扱いません。
むしろ、“その人らしさ”として愛している。
映画「おそ松さん」の世界観とも重なりますが、
社会的に見れば“ちゃんとしていない人たち”が、
それでも笑いながら生きていく姿には、不思議な救いがあります。
現代は、“正解”を求められすぎる時代です。
ちゃんと働かなきゃ。
ちゃんと空気を読まなきゃ。
ちゃんと成功しなきゃ。
そんな“ちゃんと”に疲れ切った人へ向けて、
「でこぼこライフ」はこう語りかけている気がします。
“人生、そんなに綺麗に揃わなくていい”
“でこぼこなままで、生きていけばいいんだよ”――と。
この楽曲が特に響くのは、
“自分の欠点ばかり見てしまう人”
“ちゃんとできない自分を責めてしまう人”だと思います。
失敗すると、必要以上に落ち込む。
周りと比べて、「自分はダメだ」と感じる。
頑張れない自分を責めてしまう。
そんな人ほど、この曲の“雑さ”に救われるはずです。
なぜなら、「でこぼこライフ」は、“立派に生きろ”とは一度も言わないから。
転んでもいい。
逃げてもいい。
情けなくてもいい。
でも、一人じゃない。
だからまた笑えばいい。
この楽曲には、“自己肯定”を押し付ける圧がありません。
代わりにあるのは、
“まあ、生きてりゃ色々あるよな”という、ゆるくて優しい肯定。
それは、心が疲れている時ほど沁みる言葉です。
“成功できる人だけが価値ある存在じゃない”
そのメッセージが、賑やかなサウンドの中にしっかり息づいている。
そしてタイトルにもある通り、この楽曲が本当に伝えたいのは、
“成功したら笑え。失敗したらもっと笑え。”
ということなのかもしれません。
失敗を“人生終了”ではなく、“生きてる証”として笑えること。
それこそが、本当の強さなのではないでしょうか。
今回は、Aえ!groupの楽曲「でこぼこライフ」を考察しました。
Aぇ! group の「でこぼこライフ」は、
人生の凸凹を、“失敗”ではなく“味”として描いた楽曲です。
綺麗に生きられなくてもいい。
遠回りしてもいい。
時には、何もできない日があってもいい。
それでも――
今日という日を生きているだけで、人は十分に価値がある。
この曲は、そんな“生きることへのハードル”を少し下げてくれる歌なのだと思います。
もし今、うまく笑えない日々の中にいるなら。
もし、自分の不器用さに疲れてしまっているなら。
どうか「でこぼこライフ」を、あなたの心の処方箋にしてみてください。
失敗したなら、成功した時よりもっと笑えばいい。
この曲はきっと、そんな風に
あなたの背中を押してくれるでしょう。
BRAND-NEW MUSIC DAYSでは
他にも様々なアーティストの楽曲を考察しています。
ぜひそちらもご覧ください。
あなたの“心のリアル”に寄り添う一曲が、きっと見つかるはずです。
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