在宅介護をしている方必見!介護Q&A~(1)在宅介護をする上で押さえておきたい3つの手順とポイント~

【実録】介護の本質

はじめに

「介護・福祉のお話」ch。今回は「在宅介護をしている方必見!介護Q&A」。

介護に関する様々な悩みや不安などについて、福祉業界25年のキャリアを持つ筆者が主任ケアマネージャーの視点のみならず1人の人間としての視点からも現状を踏まえ、誠心誠意お応えしていく内容です。

今回は第1回目として「介護をする上で、何から手を着ければいいのか分からない」といった悩みを抱えている方へのお応えになります。

まずは今、お家で自分のお父さんやお母さん、お爺さんやお婆さんを介護している多くの方へ、心からのメッセージを贈ります。毎日本当にお疲れさまです…

この言葉を今、ここでいうのには訳があるんです。

それは「介護というのは誰にだってできるから、サービスなんて必要ない」と考えている方々が多いことや「身内の介護は身内がして当たり前」という考え方を植え付けられ、先の見えない介護に疲弊してしまっている方々がいらっしゃるためです。

現世においての介護は介護サービスなどの量的なものについてはある程度備わっていて、一見満たされているように感じるかもしれませんが、実際に介護を行う方々にとっては「絵に描いた餅」のように思え、なかなか一歩を踏み出せないのが現実なのではないでしょうか。

ここでお伝えする内容を読むことで、介護に関する知識や経験など全くない方でも心にゆとりができ、身体にも負担をかけないで安心して介護を行っていくことができます。

現在、介護のことで悩んだり苦しい思いをしているあなたへ、そういった悩みなどから解放され、心穏やかに介護していく方法をお伝えしますので、どうぞ最後までご覧ください。

手始めにすることは「できることとできないことの整理と明確化」です

介護をしていく上で多くの方が負担に感じていることはいくつかあると考えます。

  • 先が見えないこと
  • 周りが協力してくれないこと
  • 自分がやっていることが合っているのかどうか不安
  • 世間体を気にして、本人が支援を受け付けない

など様々ではないでしょうか。

こういったことが影響して、1人で抱え込んでしまう…

介護をする中であっても、家事や育児など、家族のこともしなければいけない…

「あれもしないと。これもしないと」と、慌ただしい日々を繰り返して、自分のことはすべて後回し…

それはあなたが真面目でひたむきで、責任感が強すぎることから抱え込んでしまうんですよね。

でも、考えてみてください。

ロボットであってもサイボーグであっても、負担が大きければ壊れてしまいます。

完璧を求めることからして間違っているんです。

大切なのは「心にゆとりを持つこと」

心が落ち着かないと、集中力や注意力が散漫になりますから、結果として時間だけを浪費してしまうことになります。

では、どうすればいいか。

「介護をする上で、自分ができることとできないことを整理して明確にすること」です。

千手観音じゃないんですから、全てをいっぺんにすることって不可能ですよね。

日々の介護の中で「自分ができること」「自分独りではできないこと」を整理して、箇条書きにしておき、できないことの方に協力をしてもらう。

「あなたが介護をしなければいけない」という決まり事なんてどこにもありませんし、介護はあなただけの務めでもありません。あなたが1人で背負い込むことでもありません。

1番身近な存在である家族、関わる全ての人々の務めであり、分け合って背負うものだと私は考えます。

「できることとできないこと」を明確にした上で、家族にも「できること」で協力してもらう

とはいっても、なんでもかんでも協力してもらおうとすれば、家族などから反発されてしまうことでしょうから、第1段階として「あいさつ」から始めてもらうといかがでしょう?

日々の声かけって何より大切なことですし、介護を必要とする高齢者にとっても「孤独ではない」「自分の存在を認めてくれている」との思いを持つことで、その日1日を穏やかに過ごしていけるものなんです。

「おはよう」「行ってきます」「ただいま」など、声をかけることで「おはよう」「行ってらっしゃい」「おかえり」などの会話が生まれ、雰囲気も賑やかで明るくなりますよね。

段階を踏んで協力してもらえるものを増やしていくことで、あなた自身ができることも増えていくことでしょう。

「あなたにも家族にもできないこと」を理解してもらうための注意点とポイント

しかしながら、世の中そんなに上手くいかないのも然りです…

「あなたができないこと=周りの人にもできないこと」という場合もありますよね。

そういった場合に「介護保険サービスの利用」ということが出てくるんですけど、介護保険サービスの利用については別の回にお伝えするとして、ここで大切になるのが「できないことを理解してもらうこと」になります。

介護を必要とする高齢者がいくら望んだとしても、様々な要因であなたを含めた家族などが望みを叶えてあげられないことってありますよね。

そんな時、「~だからできない」「○○なので無理」などと話してしまうと何が起こるか。

高齢者の頭や心の中は「喪失感」で一杯になってしまいます…

では、どうしたらいいのか。

「できることだけを話す」です。

「私にはこれだけのことはできる。お父さんはこれだけ。子どもたちはこれだけのことができる。」というように、あなたを含めた家族や関わる人たちが協力し合ってできることだけを話していくことになります。

ここでポイント!

「できることだけを話す」のは「できることの最大値より少し手前のところまで」にしておくことが大切になります。

どうしてか?

心のゆとりを持つためです。

「介護されること=依存すること」「介護すること=責務」ではありません。

お互いそんなことをするために人生を歩んで来た訳ではなくて、「自分のことは自分でするのが当たり前」として過ごして来たはず。

ですから、高齢者自身ができることは積極的にしてもらいながら、できない部分を介護していくことにしないと、あなた自身のみならず家族においてもゆとりがなくなってしまいます。

現に今、八方ふさがりで悩んでいる方においては、ここが最大の悩みなのではないかと私は推察します。

世間体や体裁などに縛られることはないんです。

介護する方も介護される方も共通するのは「あなたがどうしたいのか」「あなたがどう思うのか」になります。

このことは介護保険の基本理念「高齢者の自立支援」やバイステック7原則の「自己決定」という考え方にも合っていることなので、覚えておいてくださいね。

まとめ

今回は「介護をする上で、何から手を着けたらいいか分からない」との悩みについてお応えしました。お答えした内容を簡単にまとめます。

  • 「何から手を着けたらいいのか」については「自分ができることとできないことを整理して明確にすること」から始める
  • できることとできないことを明確にした上で、家族や周りの人に「あいさつ」「会話」から協力してもらう
  • 「あなたにも家族にもできないことを理解してもらうための注意点」として「できることだけを伝える」
  • ポイントは「できることの最大値より少し手前のところまで伝えること」

「介護Q&A」では、今後も介護に関する様々な悩みや不安などについてまごころを込めてお応えしますので、今1人で抱え込んでいるものをぜひとも「NON SEALD」へお知らせくださいね。

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